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インターネットによって分断される私たち



1.インターネットのメリット・デメリット


 ネットの発達で誰もが発信したり、繋がったり、情報を容易にキャッチしたりできるようになりました。ネット上は、宇宙が形成されているがごとく、情報が溢れかえっています。しかし、1人の人間が得られる情報には、限りがあります。

某掲示板の開設者の、「嘘を嘘であると見抜ける人でないと、掲示板(ネット)を使うのは難しい」という言葉が、核心なんだろうと思います。



2.フェイクニュースを信じる大衆


 ネットは誰もが情報発信・共有できるがゆえに、「嘘の情報を拡散させるクラスター」もいます。

ネットユーザー皆が、特定の個別の事例に詳しい訳ではない(いちいち調べる暇はない)ので、「嘘の情報」を信じ、拡散・共有されることで、その「嘘」がいつの間にか、本当のことのようになってしまいます。

アドルフ・ヒットラーが自著『我が闘争』に記した中に、「大衆は愚かである。同じ嘘は繰り返し何度も伝えよ。」というものがあります。

ヒットラーは、何度も何度も同じ嘘を繰り返し言い、拡散させることで、「嘘が真(ということ)になる」ことを知っていたのです。



3.クラスターごとに常識(信仰)が異なる


 ネットによって人と人が繋がりやすい反面、「同じ情報を共有・拡散するクラスター」が形成されることで、他のクラスターとは徐々に「前提とする常識」が離れてゆき、分断を深めているようです。

家族が一家団欒でテレビを見ていた時代は、ある程度「同じような常識」が共有されていましたが、もはやそのような時代は30年も前に終わっており、ますます個々人が好きなインフルエンサーを見て、好きなクラスターの情報を共有していきます。

現在、学生はtiktok、若い層〜中高年はtwitter、それ以上はFacebookと、使用するアプリを見ても世代間で分断されています。(私の認識です。間違っていたらごめんなさい。)

今後も新たなアプリが流行するでしょうし、テレビの力は弱まり、ますます「みんなが共有する常識」はなくなっていきます。

もはや、異なるクラスター同士は話が合わなすぎて、お互い宇宙人のように感じるのではないでしょうか。



4.宇宙人同士で国作り


 天動説から地動説へのパラダイムシフトは、世代交代によって起こったということを最近知りました。

(天動説を支持していた上の世代が死んでいって、地動説を支持する下の世代しかいなくなった。)

上の世代が死んでいくと、いずれ「国家って何だっけ」という根源的な問題に、私たちはぶち当たることになると思います。

以前noteで書いた、「宗教戦争」は国内でもネット上でも起きているのです。全く話が合わない宇宙人同士が、どのようにして国家の舵を取っていくのか。私の問題意識はその辺りです。

  
 ミレニアル世代以下は、グローバルで見ても、環境問題や人種差別などを問題視する人が多いようです。上の世代が作ってきたものの恩恵を受けて、豊かさを享受してきた世代なので、物質的な豊かさよりも、本質的な豊かさを求める世代だと言われています。個人的には、国境が徐々に溶け、人が今よりもっと自由に国境をまたいで生活できるようになるんじゃないかなぁと思っていたりします。(コロナのワクチンができた後。)

日本国内に関しては、旧態依然の体制派と革新派が相変わらずぶつかることになるでしょう。くだらない政治の争いが無くなることはないだろうなぁという感じですが・・。


ネットによって、億を稼ぐ個人がボンボン出てきて、「働くって何だっけ」ということを問い直さなければいけないような気がしています。

次回はその辺を考えようかなぁ。




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