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本は情報じゃなくてお守りに近い

キングコングの西野さんはすごい人だと思う。西野さんは、クラウドファンディングで自分の本を売ったり、ファンの人と仲間になって、自分の本をたくさん売っている。

本が売れないなかで、こうやって仲間を増やして、本を売っていくのはすごいと思う。

たんなる他人が書いた本ではなく、仲間の本だから買ってあげたいし、もっと他の人にも買ってもらいたいと思う。

物がそのままの価値だけでは売れなくなり、その背景にあるストーリーが大切だと言われ始めてもう何年も経つけれど、本も同じだ。

そのストーリーの一つとして、西野さんみたいに、著者の仲間になるというストーリーを作るのはすごい。

私はそんなすごいことはできないけれど、私なりのストーリーの作り方がある。

これは持論だけれど、本は情報を知りたいだけで買うものではないと思う。

その情報を得たとき、本を読んでいるとき、自分がその本に出会う前とどう変わったのか。その本があることでどんな新しい自分に、今よりも良い自分になれるのか、信じられる本を人は買いたいと思うだと考えている。

その本が自分の願いを叶えてくれそうか、もしくは願いを込めるに値するか、もしくは何か新しい決意を表明するに値するか。そしてその気持ちを表す物として、自分の家の本棚に、自分のそばに置いておきたいか。
物によっては悲しいときに、本をなでるだけでちょっと落ち着けるか。うまくいかないときに、本を開いただけで本当の自分を思い出せるか。疲れたときに、本をぱらぱらめくるだけで癒されるか。

本はなりたい自分へのおまじないでもあればお守りでもある。

いつも本を作るとき、とくに装丁デザインやタイトルを考えるとき、その本を必要としている人が大切な自分を願いを、込めたいと思えるようなものになっているか、すごく考える。だいたいその願いは、その人の人生とか心に関わるものだから、その人の人生を軽いものにしないように、慎重に考える。

私は悲しいときに読む本がたくさんある。うまくいかないときに、とりあえずこの本を開けば心が落ち着くみたいな本もたくさんある。それはほとんどが小説だけど、本をふだんあまり読まない人にも、そんな本に出会って欲しくて、悲しみを小さくして生きる勇気や自分の人生を好きになれるような本を作っている。

そんな思いで作った本が発売となりました。最後に宣伝です。笑
疲れている人、ふだん頑張りすぎる人に、届いて欲しい本です。この本が、誰かのおまもりになりますように。

https://www.amazon.co.jp/自分を休ませる練習-しなやかに生きるためのマインドフルネス-矢作-直樹/dp/4866510366

明日から東京メトロ銀座線丸ノ内線での車内広告も展開予定です。こんなに広告を打ってくれる出版社で本を作れて自分はとても幸運だなぁと思います。

#編集者 #読書 #マインドフルネス

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