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コミュニケーションは英語力アップの第一歩!!

 語学学校で働いている私は時々非常に矛盾を感じることがある。日本から英語を学びに来る前は「日本人が少ない学校がいいです。」「英語オンリー環境で学びたいです」とかよく要望をきき、本校はまさにそれに当てはまるので、日本人が学びに来ることがある。しかし、何だろうか、、、これらの要望に答えたはずなのに、彼らは日本人を探している。仲良くなるのは決まって日本人。何のために英語を学びに来たのかわからない。就学中の日本人の中にも、堂々と私にも英語で接してくる人もいるので、こういう人はすごく熱意を感じる。

 あるロサンゼルスの語学学校の10人ほど日本人の生徒さんのインタビューで「なぜ学校へ勉強しに来たのか」という簡単な質問。みんな口を揃えて「英語が話せるようになりたいからです。」という。そして次の質問で「日常でどれくらいの割合で英語を使っていますか?」に対して半数以上が「1割から2割程度です。その他は日本語を使っています。」と答えていた。

どうしてこのような矛盾が起こるのかわからない。初対面が恥ずかしい、間違えるのが怖い、間違ったら恥ずかしいなど理由は人それぞれだろう。また、日本の国民性はあるかもしれない。人口密度が高いこの国でお互い気を使いながら、協力しながら生きていく国民性は非常に美しい反面、海外に出ることで周りを気にしすぎや気を使いすぎが何もできなくさせているのではないか。こんなことを言ったら嫌われるかも、この国でこれをいうと失礼にあたるのではないかと思う人もいた。

本当に英語を話せるようになりたいならば、自分の状況をまず英語環境に置くことが大前提だと思う。海外に住むのもよし、自宅で自分の部屋だけ英語オンリーにするのもよし、旅にでるのもよし。なぜなら家庭や職場では日本語のみの状況もあるだろうから、より英語環境を作ることが重要だ。どうやって作るか、それはコミュニケーション能力を高めること。ショップやカフェ、職場のセキュリティガード、「Hello、how are you doing? 」から始まる会話は山ほどある。コミュニケーションが取れると会話ができる、そうすると英語の上達にもつながるのではないかと思う。

もう一つ、日本語と英語のコミュニケーション方法は全く異なることを認識する必要がある。暗黙の了解、言わなくてもわかるよね、な雰囲気は絶対伝わらない。嫌なら嫌、ダメならダメ、これをしたいならしたい!とはっきり言わないと何も伝わらないのである。これを相手に言ったらどう思うかなどを気にして何も言えずにいたら、英語も上達しない。相手が自分の発言に対してどう思うかは相手次第である。

まずは第一歩、日本人ではないだれかと話してみよう。一言「How are you doing? 」から初めてみよう。いろんな人の話を聞いてみよう。コミュニケーション能力を高めればきっと英語も上達するはず、そして英語が上達すれば、さらに人間力も高まるはず。









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