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【悔しいときは最終レースを買わない】ー過去の失敗から学んだ感情コントロール

ある日のメインレース。私は悔しい負け方をした。勝つ可能性があると判断した馬を買ったのだが、レースの直前に、その馬の勝率が下がる動きがあった。一方で、勝つ可能性が低いと思われていた別の馬の勝率があがる動きがあった。
「あの馬を選んでおけばよかった・・」そう思っても後の祭りだ。結果は予想通り。勝率が上がった馬が好成績を収め、私が選んだ馬は惨敗した。私は何も考えられない状態になった。「悔しい悔しい悔しい悔しい」。


それでも私は、自分に課したルールを破ることはしなかった。ルールとは、メインレースで負けて感情が高ぶった状態での最終レースの馬券購入は禁止というもの。感情に支配され、冷静さを失った状態での馬券購入は、多くの場合、大損を招いてしまう。


そう教えてくれたのは、過去の自分だ。10年以上馬券を買う中で、何度も何度も「悔しい」という感情に脳内を制圧され、無意識に最終レースを買ってしまっていた。当然のように馬券は外れてふて寝を始め、週末になるとまた同じことを繰り返してしまう。


「悔しい」という感情に身を任せて馬券を買ってはいけない。悔しいときは、競馬を見るのを避けるべきだ。見ると悔しさがよみがえって馬券を買いたくなるから、とにかく離れることが大事。最終レースが終わるまでの30分間だけ競馬から離れると、自然と感情が落ち着く。そして、「あの時は全く冷静じゃなかったな」と過去の自分を冷静にみられるようになる。


馬券はギャンブルという側面が大きいが、見方を変えれば、感情のコントロールや、決断力を鍛える場にもなる。これだけ誘惑の強い遊びは少ないからだ。「馬券を通じて自己成長」ときいても、競馬をギャンブルとしか見ていない多くの人は笑うだろう。だが、競馬を通じて自らの感情を理解し、感情を適切に処理するスキルが身に付けば、それは競馬以外の社会生活でも役に立つ。それこそが、馬券購入を通じて得られる最大の勝利なのだ。


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