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ユビルのキャラ設定・プチ物語

「うちの子」のユビルのキャラ設定についての記事です。
2023年1月15日にFANBOXで公開した記事のリメイク版になります。




始魔 ユビル

始魔 ユビル

プロフィール


【名前】
ユビル
【別名】始魔(しま)
    始まりの悪
【年齢】100を超えてからは数えていない
【好き】無い
【嫌い】孤独、悪意、敵意、人間
【知能】頭は良いが、知識はない
【趣味】無い。しいてあげるなら散歩
【身長】155㎝(ある程度体格は変えられる)

【性格】
苛烈、攻撃的、寂しがり屋

【特徴】
赤髪のツインテール、赤目、褐色肌、悪魔の角、悪魔の羽根、黒いドレス


プロンプト例

(cute girl:1.2), (kawaii:1.2), (teenage:1.2), (red hair:1.2), (long twin tail:1.3), (red eyes:1.2), (dark skin:1.4), (fantasy girl:1.1), (devil horns:1.3), (vampire:1.2), (bat wings:1.3), (black wedding dress:1.2), (black ruffle dress:1.3), gorgeous clothes, (naughty face), (tundere:1.2), (smile), (normal chest)

※ネガティブにhead wingsを入れると頭に羽根が生える率を下げれます。


住んでいる場所・世界

廃都ディルスタンのイメージイラスト

廃都ディルスタン
かつて栄えた王国首都の跡地。今となっては多くの強力な魔物やアンデッドが徘徊する危険地帯となっている。


物語

これはまだ世界に魔物が居なく、人々がみな善良だった古のお話。

遥か昔の時代、人々の心には悪意というものがなく、誰しもが当たり前のように助け合い、お互いのために力を合わせて生きていました。
そして今のように恐ろしい魔物も居なかったため、人々は誰に邪魔されることもなく、魔法の力を研究し、高め、その文明をより強大なものにしていきました。

そしてある日、高名な魔術師たちによってある儀式が行われました。
魔法を使えばエネルギーとして魔力が失われる物。
それを無尽蔵に生み出すことが出来たなら、人々の生活をもっと良くすることができる。
それを実現するための大規模儀式・・。

果たして、「悪」の定義とはなんでしょうか?
人々の生活を良くするためにと行ったその行為、信念は素晴らしい物でしょう。ただ、この時代の人々はすでに望むものを得ていて、豊かで、満ち足りていました。

それ以上を望むとすればそれは・・・貪欲でしょう。

その儀式は最悪な形で失敗に終わりました。
儀式のために注がれた魔力が暴走を起こし、歪み、人々を死に至らしめる瘴気へと変わったのです。
それは瞬く間に都中に広がり、幸福で満ち足りていた人々は突如としてその生を終わらせられました。

誰もが幸福な人生を送っていたが故に、奪われるということを知らなかった。そこで人類は初めて嘆き、悲しみ、恨み、怒りを知り、それらを抱えて死んでいきました。そしてその瘴気と怨嗟は暴走した儀式によって指向性を持ち、ひとつの存在を産み落としました。

それがこの世界で生まれた始まりの魔、始魔

始魔に呼応するように世界のあちこちで悪魔や魔物と言った人々を害する邪悪なる存在が生まれるようになり、人々の心にも悪意が芽生えました。

私たちは栄えある過去の文明の栄華を取り戻すためにも、始魔を討ち滅ぼし、世界から魔なる者と心を一掃しなければならないのです。


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これはこの世界で生きていれば大半の人は知っている伝承のお話。

このお話は人々に欲張ることはいけないことだと教えるための教訓として扱われていると共に、これが決して作り話ではないことも人々は知っている。

なぜなら、この世界には確かに滅びた都であるディルスタンがあり、そこには始魔が存在しているのだから・・・。


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しかし、この世界で生きている人々は知らない。
嘆き、悲しみ、恨み、怒り・・・
人々の怨嗟の気持ちが集まって生み出されたその存在の心は・・


ただの少女だった

彼女は生まれたときに自分が生まれた経緯を知った。
怨嗟の声を聴いた。
自分が人々に到底受け入れられる存在ではないということを理解した。
この先の人生が無限の孤独に繋がっていることを予見した。

そして彼女は最初で最期の涙を流しながら、
生まれてすぐ、自分の心を壊した。

正気では到底背負えない出自で、到底歩んで行けない人生で、ならば望まれているままに悪魔になろう・・と。


そうして幾年もの時間をひたすら孤独に生きた。
たまに人間がやってきて攻撃を受けた。その全てを返り討ちにした。

生きていることに意味など無い。
だが、死のうとして死ねる身体ではない。
私は何を求めている?わからない。
当たり前だ。
生まれてから意思らしい意思など持ったことは無いのだから・・。

ただ、しいて言うならば、初めて人間に会ったあの時・・。

もしも・・。

その時、遠くで戦いの音がしているのを捉えた。
珍しいことではない。
数百年に1度ぐらいは私の首を取りに来る無謀な人間が来る。
生まれたときから手足同様に扱えた翼を広げ、飛び上がり、遠くを見据える。

・・今回は何か様子がおかしかった。

ここに来るような人間は腕が立つ者ばかりで、人間にとってはかなりの強敵となるはずのここら一帯の魔物にも後れを取ることはない。
しかし、今回はすでに何人かは息絶えており、一人だけを逃がして残りも時間稼ぎをしている状態だった。
あれでは数刻の後に死に絶えるだろう。

そして実際にその通りになった。助ける義理など無かった。
生き残った魔物たちが、逃げた生き残りを探しに駆け出して行った。
逃げた者も、いずれは見つかりほかの仲間たちの後を追うことになるだろう。

・・・。

私は翼を引き絞り、矢を撃ち出したように急加速をし、その魔物の群れの中に飛び込むと腕の一振りで全てを肉塊へと変えた。

ただの気まぐれだった。
さっきの人間を助けたかったわけではない。
だが、自然とその足は先ほどの人間が隠れた建物のほうへ向かっていた・・。


「あら? こんなところに修道女様がどうして一人でいるのかしら?」
「ひっ・・血の紅に悪の黒・・・始魔・・」


設定

暴走した儀式により生まれた瘴気と、人々の怨嗟が混じりあい具現化した存在。始魔(しま)と呼ばれ、この世界の人々からはいずれ討つべき存在として恐れられている。
しかし、この世界に魔物が生まれたり、人々の心に悪意が芽生えたのは暴走した儀式が世界そのものの在り方を歪めたからであり、ユビルの存在との因果関係は無いため、仮にユビルを滅ぼしたとしてもこの世界が元に戻ることは無い。

ユビルの肉体は純全たる悪魔であり、この世界で頂点に君臨する存在だが、その心はどこにでもいるただの少女であり、特別人への殺意や悪意を持っているわけではない。
ただ、少女としての純粋な心は自らの手で壊しており、現在はその残滓が残っている程度となっている。人間に特別想うところはないが、長年その命を狙われていることから外敵であるという認識を持っている。

しかし、ユビルの願いの根本はとてもありきたりな物で、孤独で居たくない、話し相手が欲しい、友達が欲しいという物。
今となってはそれが本当の望みであることさえユビルは自覚出来ていないが、とある修道女との出会いがそんなユビルを変えるかもしれない・・。


能力

数十万人の人の魂と魔力を纏めて生み出されたことで、無尽蔵の魔力と不死性を持ち、決して滅ぼすことのできない最強の存在として君臨している。

肉体能力ひとつだけで見てもあらゆるものを討滅できる存在だが、得意としているのは魔術や異能力の行使であり、多彩な攻撃魔術を扱うことができるほか、血を武器や攻撃として利用することができる。

ユビルが本気を出せば、人類を根絶やしにすることも難しくはないほどに、この世界では隔絶した存在である。


あとがき

ということでユビルの設定でした!
改めて説明するまでもないことですが、このユビルの出会った修道女はこの世界におけるユニです。
「この世界における」というところが気になった人はユニの設定のほうも目を通して頂けると嬉しいです!

ここに記載したのはあくまでユビルの物語におけるプロローグでしかありません。今後、AIイラストを通じてユビルの物語を表現していけたらなぁと思っていますが、果たしていつになるのやらw

ではまた次の記事でお会いしましょう~!




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