僕は料理人

タイトル通り、職業は料理人だ。

小さい頃、父はよく僕に言った。
「たくさん勉強しなさい」「いい大学に行きいい職に就きなさい」
子供ながらに“いい”とはどういうことなのか疑問だった。
父にとって“いい”はもちろん世間体や給料
父は一部上場企業のサラリーマン
大学こそ出ていないが、側から見たら
“いい会社”に勤めるサラリーマン

父の言うことが間違っていないことくらい高校生の僕にも分かった。
でも何故かそうする気が起きなかった。
魅力を1ミリも感じなかった。

ただ時間だけが永遠にある大学生活
大体定時で帰れて、年齢と共にそこそこの給料がもらえる会社員
土日が決まって休みで金曜日の夜は毎週浮ついて、日曜日には少し憂鬱になる生活

羨ましく思ったことを一度もないかと聞かれたら嘘になる。今でも思う時はある。
だけどなりたいとは今でも思わない。

僕は中学生の頃絵を描くことが好きだった
高校生からは歌うことが好きだった
今はギターを弾くことも好きだ

自分を表現することが好きだった。

好きな歌手がいて、その人は気持ちよさうに歌を歌う。
その人のような歌手になりたいと思ったこともある。いや、今でも思ってるかもしれない。だけど才能を見誤るほどバカじゃない。(諦めなければ的な話はまた今度にしよう)
その歌手は、自身のライブで自分を表現し観客を泣かせ笑わせ感動を与える。


美味しいという満足感なる感動を与え、人々の笑顔と太古から繋がりのある“料理”
僕にとって“最高”の職業だ。

僕は、表現者というアーティストであり
僕は、“料理人”だ

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