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飲食に関わる仕事は天職だった その4

誰でも、両親やご先祖から受け継いでいる「個性」や「才能」は必ずある。人は割とその才能に気づいていないものだ。気づいていたとしても、自分が作り出した能力だと勘違いする人もいる。

ご先祖が飲食に関わる仕事をしていた荏原さんは、生まれながらにその才能は、確かにあると言える。ただ・・・

家系図を見ながら、おばあちゃんが語っていたのは、
三代目の朝彦さんの時に、事業拡大して資産を築いていったものの、その三代目が亡くなってから、兄弟で経営していた事業が傾いた上に、相続問題が起きて大変だったということ。

あの世に旅立った三代目の朝彦さんは、さぞ無念だったのだろうと思われる。
荏原さんには、
「おじいちゃんの飲食事業をリベンジして、料理人ではなく経営者として、成功して欲しいのだと、あの世から願っていると思うよ。だから、起業に伴い、経営者としての勉強もこれから必要。もちろん、料理人のお父さんの力も必要だから、ぜひ親子で事業成功させてね!」と伝えた。

数か月後、荏原さんは、新事業に関する地元新聞の取材を受けたり、徐々に受注が増えたりと頑張っている。

先祖の思いに子孫が気がつくと、見えないご先祖様からの支援が届くに違いない。今後の事業繁栄を、これからも祈っています。

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