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臆病なあじゅへ~想い出の桜~

2019年4月7日。
あじゅ(本名・あずき)が空へ還りました。

あじゅが亡くなって1年。
私は今も騒音ストレスに悩まされてるよ。

私が入院中から社宅の解体工事が始まって退院後は調子の良かった私でもストレス感じるくらいの爆音だったんだ。

小さなあじゅにとっては、もっとストレスだったよね。
あじゅが家に来て2年目の事だったね。

生まれて約2週間で家に迎えてから最後まで臆病が変わらないあじゅ。

初めは戸惑ったよ。

でも病気になってからの自分を見てるみたいで愛着が湧いたんだ。

小さくて可愛くて臆病なあじゅ。

どうやったらあじゅが怖がらないか考えたよ。
それでも、あじゅは臆病だったね。

そりゃそうだよね。
あじゅにしてみたら人間なんて巨人だもん。
怖くて当たり前だよね。

だから「臆病なあじゅでいいや」って思った。

掃除の時も病院の時も出来るだけ、あじゅのストレスにならないよう考えてたよ。

毎日のお世話もそーっとそーっと早く済ませるようにして、あじゅが自由に動けるように工夫したよ。

あじゅは安心すると家やトイレから出てきてたね。
それを見ると私も安心したんだよ。

臆病なのにゲージの窓を開けると出てきて匂いを確認しては引き返して、また出てきての繰り返し。

触ろうとすると怖がるから腕を出したら乗って来たね。

私の右腕から首の後ろを通り抜けて左腕へ回って窓に戻る。
それが凄く楽しかったよ。

「これがあじゅの遊び方なんだ」と思ったよ。

あじゅも工夫してるのがわかったから嬉しかったな。

あじゅは夜行性だから日が陰ってからじゃないと遊べなかったけど、入院前の私は昼夜逆転生活だったから、いっぱい遊んだね。

夜中にあじゅが起きててくれて救われたよ。

でも今はあじゅが居ない昼夜逆転生活。

昼間は騒音ストレスで夜間作業しか出来なくなったんだ。
あじゅが亡くなる前よりは静かだけど私には耐えられない爆音。

あじゅの命日には最後に一緒に見た公園の桜を見に行くからね。

あじゅはいっぱいいっぱい頑張った。

老化で足が不自由になっても必死にご飯食べたりトイレに行ったり。
ゲージもあじゅに合わせてバリアフリーにしたんだよ。

そんな中で毎日騒音が酷くて、あじゅも辛かったよね。

あじゅが亡くなった日は休日でした。

静かに息を引き取ったね。

小さく不自由な体で精一杯頑張ってたのをちゃんと見てたよ。

今日も建築工事の騒音です。

あじゅが居ない中で1人騒音に耐えてるよ。
毎日毎日、耐えてるよ。

あじゅが亡くなった後に獣医さんに連絡したら、こんなこと言われたんだ。

「○○さん家の子はみんな長生きだ」って。

その言葉がどんなに嬉しかったか・・・

あじゅもハムスターにしては長く生きたもの。
哀しみに暮れながら満足でした。

天命をまっとうしたあじゅを誇りに思うから。

臆病なあじゅ、可愛いあじゅ、大好きだよ。
家に来てくれてありがとう。

想い出の桜を見たら私は療養します。

2020.04.07    由稀

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