家族の夢

夢には絶縁された家族が出てきた。

私が自殺する気だから止めろと、みんながどこまでも着いてきた。鬱陶しいながらも、無関心な人たちだから少し嬉しくなった。けど、それも夢。

起きて、なんとなく母親のインスタを見たら、何も変わらず美容品のインフルエンサーみたいなことをしていた。貰ったもの？をとてもいいですー！と紹介して自分のドレス姿を載せていた。

知り合いに美容コンテストに誘われてからおかしくなった。

インスタなんて見なければ良かった。

私は3人姉妹だった。姉は自分の意思がなく母親の小判鮫。妹が亡くなって、それでも元気にインスタ投稿する母親が不気味だった。そして、次女の私に絶縁状。

「迷惑をかけるなよ」

事業を始める時から両親にずっと言われていた言葉だった。それが、立場逆転。本体の事業が苦しくなり運転資金が借りられず、新事業のお金を寄越せと言い始めた。

事業が苦しいのに、使い道は母親の美容と高級外車など、贅沢品ばかりだ。むしろ、経営をせずにそう言うことばかりに目がいっているからダメなんじゃないのかと思っていた。

が、一度上げた生活レベルは下げられない。従業員に給与を待ってくれと言って、母親がエステ三昧は見ていて腹が立った。それを自由にやらせてやれと言う父親。小判鮫のようにくっついていく姉。文句を言われなければいいと言うスタンスの義理の兄。

親戚も甘い。母親の実家は土木会社だ。資金がないのに父親がやりたい放題なのを何も言わず、お金を払わないことも仕方ない、なのに、両親に逆らったことを私は謝れと言われた。

離れて良かった。心からそう思う。

家族経営よくある話の一つになっただけ。後継者を追い出して潰れていく会社。新事業も多分こけるだろ。

なのに、たまに虚しい気持ちになる。

どんなにバカでもクズでも親は親、家族は家族なのだ。