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百人一首を好き勝手に現代語訳してみた(1から25)


自由にやらせてもらいました。
古典に明るいわけじゃないので、詳しい人怒らないでください🙇

1 秋の田のかりほの庵の苫を荒みわがころも手は露に濡れつつ
今日夜勤やねんけどめっちゃ孤独やし小屋ボロすぎて露入ってきて服濡れるし普通に寒いしほんま無理、弊社まじで設備投資しろ


2 春すぎて夏来にけらし白たへのころもほすてふあまの香具山
春は過ぎた。冷めるような緑に白いシャツが眩しくて、俺たちの夏がくる。


3 あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
鳥のはばたきも聞こえない。ひとりぼっちの永遠みたいな夜。


4 田子の浦にうちいでて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ
海原に漕ぎ出して見上げれば、富士の冠雪。その高嶺に舞う銀花を、あなたは見ましたか。


5 奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき
訳とかない感じろ


6 かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞふけにける
私、髪を切ったけどまた伸びたの、わからないでしょう。わかるよ、少し雰囲気が違うから。きっと、久しぶりに会ったからそう思うだけよ。四つ分の季節を超えて再会を果たすふたりは、星合にどんな言葉を交わしたろうか。織姫と牽牛を分つかささぎの橋はさざめきながら羽ばたき続け、今では冴え冴えとした三つの花が咲く。凍えることも踏みしめられることも厭わないその白と黒の身軀は薄い光を帯びていて、もうじき天上にも朝がくるだろう。いつもね、あなたに会えるのはこれで最後なんじゃないかって思ってしまうの。奇遇だね、僕も。でも今日も、君のことを考えているよ。


7 あまの原ふりさけ見ればかすがなるみ笠の山にいでし月かも
海は静か、甲板には私だけ。暗闇に月の道がかかる、この青白いゆらめきを辿れば、故郷に辿り着きます。心細い異国で眠れぬ私を慰めるものは、いつでも月でした。いくつ夢を見れば親しいあの地を踏むことができるだろうと飽くほど数えながら、けれど、それは叶うのです。確かに叶うのです。さざめきの予感をはらみながらも、海は静か。


8 わが庵は都のたつみしかぞ住む世を宇治山と人は言ふなり
阿鼻叫喚の浮世から逃れて引きこもってると思われてるけど全然山暮らし満喫してるだけで草


9 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに
転瞬の花盛り。


10 これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関
ふーん、これがたくさんの出会いと別れ、心の往来をはらんだ逢坂の関なのかあ。えもじゃん


11 わたの原八十島かけて漕ぎいでぬと人には告げよあまの釣舟
海原が、まるで世界のすべてみたいに広がっている。心もとなく揺れる小さな釣り船よ、話しかけてもいいかい。私は確かに旅立ったと、大切な人に伝えてはくれないか。


12 あまつ風雲のかよひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ
あなたが天に帰ってしまう。風よ、あの雲を吹き飛ばして、美しい人の帰り道を閉ざしてしまえ


13 つくばねの峰より落つるみなの川恋ぞ積りて淵となりぬる
一滴の雫が落ちる。落ちる。落ちる。
一掬の思いがつのる。つのる。つのる。
そうして深淵ができる。


14 みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに
陸奥のしのぶもじずり模様をあんなに乱れさせたのは誰なの?私じゃないわ。だって私の心も、誰かさんに同じように乱されはじめているのだから。


15 君がため春の野にいでて若菜摘むわがころも手に雪は降りつつ
君が健やかであれと、若菜を摘んでいます。私の袖には、雪がひらひらと舞い募ります。


16 立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かばいざ帰り来む
君が待ってるって言うなら、僕はすぐにでも駆けつけるから。約束するから。でも今は、お別れなんだ。


17 ちはやふる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは
かみさまの世界。想像できないということしか想像てきない、きっと足を踏み入れたら、私の感受性は短絡してしまう。それを当たり前にしなやかに受け止める創造主。けれど今、私の目に映っているのは、龍田川に紅葉が敷き詰められ、真紅に染められた、この景色。こんなのらきっと神様だって聞いたこともない。


18 すみの江の岸による波よるさへや夢のかよひ路人目よくらむ
寄せては返す恋心。あなたは夢の中にもでてきてくれないのね。そんなに人の目が気になるの。


19 なにはがた短きあしのふしのまもあはでこの世をすごしてよとや
もう会えへんとかほんまに言うてる?マジで無理


20わびぬれば今はた同じなにはなるみをつくしてもあはむとぞ思ふ
どうせ文春砲出てんねんし終わった終わった。もうええから、会いに行くから。


21 今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな
すぐ行く言うてたから待ってたらもう秋の夜明けの月とか見てもうてるけど、めっちゃ綺麗ではあるけど、どない?


22 吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐と言ふらむ
吹くと草木を萎れさせて景色を荒らす山風を嵐って呼ぶのめっちゃようできてんな


23 月見ればちぢにものこそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど
秋の月が憂鬱をつれてきて、この世界にまるでひとりぼっちって錯覚してしまうの。あなたもそうでしょう?


24 このたびはぬさも取りあへずたむけ山もみぢのにしき神のまにまに
捧げ物は懐にはありません。眼前の紅葉の錦を、あなたに。


25 名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知られで来るよしもがな
誰にも内緒で会いたい。

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