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CWO吉田のインタビュー:デジタルで実現したいウェルビーイング

社員インタビュー第2弾はCWOの吉田さんです。自社プロダクトや組織づくりについてお話を聞きました。

須永:

吉田さんの前職は、薬剤師でしたよね?薬剤師を目指したきっかけや実際に働いていた時のことを聞かせてください。

吉田:

薬剤師を目指したきっかけですが、なぜか高校生の時に、「人はなんで心を病むのか」って思ったんですよ。特にきっかけはなかったんですが、ふと思いついて。その時に、心理学部に行こうかなと思ったんですが、私が高校生の時ってインターネットが全然発達していなかったので、心理学部を卒業した後、どんな仕事があるのかとか、それでちゃんとお金を稼いで生きていけるのかがわからなかったんです。

だったら精神科医になったらいいんじゃないかと思って、一浪して勉強したんですけど、元々そこまで理系が強くなかったし、うちの経済力だと国立しか行けないので、すごくハードルが高かったんです。それで諦めて、理系のいろいろな学部を受けて、受かった所に行こうみたいな進路ガチャをしました(笑)その中に薬学部があって、大学を卒業したら国家資格の受験資格が取れるので、将来を考えて薬学部に行くことに決めました。

大学卒業後は、調剤薬局やドラッグストアに勤めていました。薬剤師の仕事は、患者さんから処方箋をもらってお薬を渡す以外にも、薬の説明をしたり薬や病気ににまつわる不安に対するアドバイスなどもします。その中で、健康だけでなく会社や働き方、家族のことなど人生相談に発展することもありました。約17年間、延べ約10万人の話を聞いてきた中で、「人とは」「人生とは」っていう所の知見が溜まっていきましたね。

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須永:

薬剤師さんと患者さんのやり取りで、人生相談にまで発展することがあるんですね!診察の時に聞けなかったことを、後で薬剤師さんに相談したりということも多そうですね。私も、なんとなく先生より薬剤師さんの方が話しやすいイメージがあります。

吉田:

そうなんです。薬剤師の仕事って世の中に理解されていない所が多いのですが、処方箋を頂いたまま薬を出すわけではないんです。この処方で間違っていないかどうか、用法用量を守っているか、この患者さんに出してはいけない薬を出していないかなどをチェックした後に、薬を用意して、患者さんに薬の説明をします。その過程で、薬の説明だけでなく、その人の人生や家族のことなどの話になることがあります。

やはり、いろいろな条件が重なって病気になられているので、薬の説明だけでなく、その人の裏側にあるものにもアプローチする必要が出てきます。薬剤師はあまり頼られることもないので、相談されたらすごく親身になって聞いてくれますよ(笑)

あとは、やはり先生の前だと緊張してしまって、何を話すか内容が飛んでしまう方もいるので、「ここだけの話」みたいなのはすごく多いですね。でも、あまり薬剤師が勝手なことを言うと、後で先生に怒られたりするので結構難しいです。先生と患者さんの間に挟まれて困ってしまうことも(笑)コミュニケーション能力はここで鍛えられたかもしれないですね。

須永:

なるほど、吉田さんは初対面の時からすごく話しやすかったので、きっと薬剤師時代に培ったコミュニケーション能力がその後も活きているんですね。 今、弊社では吉田さん主体でウェルビーイング×デジタルの自社プロダクトを作っていますが、もともと人のメンタルや健康に関心があったんですか?

吉田:

多分そうなんだと思います。新卒の時に入った薬局が、全体の半分くらいがメンタルクリニックの処方箋を受けている所で、そこでいろいろな人の人生ドラマを見ました。中にはすごく若い方もいらっしゃいました。そういった環境の中で、薬だけだと全然解決になっていないなということに段々気付いてくんですね。

調子が良くなると薬を飲まなくなる方がある一定の数いらっしゃるのですが、薬を急にやめるとその反動で調子が悪くなったり、そもそも根本解決がされていないので、3ヶ月くらい経ったら戻ってくる人がすごい多くて…。なので、やはり薬では解決されていないし、根本的な考え方や環境などの改善が必要なのかなっていうのを実際に現場で働いてみてすごく感じました。

あとは、自分自身も会社とプライベートのストレスで、心をコントロールできなくなったことがあるんです。潰瘍性大腸炎という腸の病気にもなって。一生治らない病気だと言われて人生終わったなって思いました。その時も薬が効かなかったんですよ。

なぜこの病気になったのかって考えたら、やっぱりストレスだったんですよね。当時はもう感情が爆発して家の中で叫んだりするくらい(笑)その時に、趣味でしていたヨガがもしかしたら救ってくれるかもと思ったんです。ヨガって、心をコントロールすることが最終目標なので、これは勉強するしかないと思いました。それと同時に、この病気に良い漢方があるらしいという話を聞いて、藁をも掴む思いで広島の病院へ話を聞きに行きました。その漢方を飲み始めたら段々と良くなっていきました。

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当時、ニューヨークに住んでみたいという夢があったので、ニューヨークに行ってヨガを勉強し、そこでインストラクターの資格も取りました。こういった経験からも、やはり薬だけが全てを解決するものではないんだと思いました。自分自身がメンタルから体を壊すという経験をしたので、そういった経験を会社のプロダクトに活かせたらなと思っています。

須永:

それは大変な経験でしたね…。ストレスって本当に怖いです。会社としても、多くの人が心豊かに生活できるようなプロダクトをつくっていきたいですね。 その後、薬剤師を辞めて、パートナーである常盤さんの会社を共同経営することになったんですよね?何かきっかけはありましたか?

吉田:

完全に流れるままにという感じです(笑)その頃、5、6年くらいずっと薬剤師のキャリアに目標が持てなくなってしまって。だけど資格もあるし、その他で食べていけるくらいの収入を得られるかというとそれは難しかったので、薬剤師を続けるしかなかったんです。

当時、私は正社員やパートで会社に所属するのではなく派遣で薬剤師をやっていました。ですが、コロナの影響で調剤薬局に患者さんが来なくなってしまって、去年の8月に派遣の薬剤師の需要がなくなってしまったんです。そこで、とりあえず一旦辞めるか、と思ってしばらく様子を見ることにしました。

そのタイミングで、段々常盤さんの仕事が忙しくなってきて、手伝ってくれないかという提案を受けたので、そこから少しずつユニクシィでの業務をやるようになっていきました。特に、ITやデジタルってこれから来る業界だし、興味もありました。

私は今まで個人で企業ヨガや、占星術を用いての起業やキャリア相談のセッションもしてきました。こういった「心と体の健康」や「キャリア相談」という所をデジタルでプロダクト化しようと提案してもらったので、それもいいかなと思って一緒に会社をやっていくことになりました。

心と体が健康で、キャリアにも満足して、安心できるコミュニティがある、というウェルビーイングを、デジタルで実現していくのってすごく面白そうだなと思っていて、皆さんの役に立つものがつくれたらいいなと思っています。

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須永:

これまでは薬剤師として人々の健康に関わってきましたが、これからはデジタルで心と体の健康を実現していこうと思ったんですね。 では次に、現在吉田さんが担当している業務を教えてください。

吉田:

現在は、バックオフィス業務や、人事領域として、メンバーの資質・性格・コミュニケーションのタイプ・行動のパターンなどを占星術を使って分析をして、仕事の適材適所やそれぞれにとって働きやすい環境づくりをしています。

あとは、プロジェクトマネジメントのアシスタントもしています。私は他業種からIT業界へ来たので、常盤さんのアシスタントをしながら、自分のプロダクトを開発するために、開発がどのように進んでいくのかを学んで知識を付けるようにしています。

そして、メインでやっているのは、先ほどお話しした自社プロダクトに関わる業務です。ウェルビーイングを実現するプロダクトのアイデア出しや競合調査、要求定義を進めています。社内体制が変わったばかりなので、今はまだ自分の立ち位置を探りながらいろいろな業務を行っている状態ですね。ただ、やはり自分が注力するのは自社プロダクトに関わる所になってくるとは思います。

須永:

バックオフィス業務から自社プロダクトの構想まで幅広い業務を担ってくれている吉田さん。業務のレクチャーもとても丁寧で、いつも助けられています。 そんな吉田さんが思う、ユニクシィの良いところを教えてください。

吉田:

みなさん心が温かくて、手を差し伸べてくれる方々ばかりなので、安心して仕事に取り組めています。そういう雰囲気はすごくいいなと思っています。薬局に勤めていた時に、人間関係のやりやすさで仕事のパフォーマンスって全然違うなと思ったんです。例えばチームで仕事をするときに、すごく不機嫌な人がいたら上手く連携が取れないし、仕事が捗らないんです。精神的にも疲れちゃいますよね。弊社では、そういうのが全然なく雰囲気が良いので、その点がすごいいいなと思います。

あと、みなさんすごく働き者です。チームワークをしてると、サボる人っているじゃないですか(笑)それで一生懸命働いている人が損をするみたいな。そういうのがなく、みんなで協力し合えている所もいいなと思っています。

あとは、世の中の「ここおかしいでしょ!」と思う所を、自分たちで改革していきたいという気持ちをみんなが持っていて、そんなアバンギャルドな一面がある所も好きです(笑)「人としてどうあるべきか」っていうのは会社としても大事にしているところなので、今後も貫いていきたいなと思っています。利益のために何でもするとか、人を搾取するとか、そういうことって世の中にすごく多いと思うんですけど、それは絶対にしたくないという信念があります。人として真っ当な働き方や企業の在り方を追求していくという会社の姿勢も好きですね。

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須永:

たしかに!みんな穏やかで優しいけど、心の中に「こんなの許せない!変えてやる!」という熱い思いがありますよね(笑) そんなユニクシィで、吉田さんが実現したいことはなんですか?

吉田:

3つあるんですが、まずひとつめは、デジタルとウェルビーイングを融合させた自社プロダクトをリリースし、多くの方々に使っていただくことです。このプロダクトによって、心身ともに健康で、自分のキャリアや人生に満足して幸せに暮らせる人を増やしていけたらと思っています。

2つ目は、ばらばらの場所で働いていてもチームワークは抜群!そんな会社にしたいです。時間や場所にとらわれない働き方が進んできていて、実際に弊社もフルリモートですが、それでもチームワークがきちんと機能する組織にしたいですね。

3つ目は、悩みを気軽に相談できるコミュニティを社内でつくっていきたいです。メンバーが、実は密かに病んでたとかっていうのはつらいじゃないですか。なので、心理的安全性も保ちつつ、適度にガス抜きもできるコミュニティをつくっていきたいです。

須永:

そうですね。メンバーが増えても、みんなが安心して働けるコミュニティをつくっていきたいですね。 では次に、新しいメンバーをお迎えするにあたって、吉田さんはどんな方に入社して欲しいですか?

吉田:

思いやりがあって、人のことを考えられる方がいいなと思っています。良好な人間関係の会社にしていきたいので、そこに一番大事なのって、思いやりだと思うんです。逆に攻撃的な人はちょっと厳しいかな…。(笑)やはり周りに影響しちゃいますからね。なので、優しい雰囲気で思いやりのある方がいいかなと思います。

あとは、向上心のある方。ユニクシィは、世間の「これってどうなの?」っていうのを改革していきたいと思っています。このままでいいっていうマインドではなく、現状に満足しない向上心のある方と一緒に改革を仕掛けていきたいですね。

最後、ちょっと意外かもしれませんが、デジタルやITに興味はあるけど、自分が何に向いていて、何がやりたいのかがよくわからないっていう人も歓迎したいです。そういう方ってすごく多いと思うんです、私もそうでしたし。私がこれまでいろいろな人生相談を受けてきた経験や占星術なども駆使して、その方の才能を一緒に発掘していけたらと思います。「その人の個性が活かせているか」より、「何でも人並みにできればいい」っていう感じの考えってまだまだあると思うんですね。それなのに、個性を輝かせないといけない時代なので難しいですよね。そういう所で悩まれている方もウェルカムです!

須永:

たしかに、「これやってみたい」とか、「これは苦手」っていうのが言いやすい環境なので、いろいろ試していくうちに、その方の個性が見つかるかもしれませんね。 では、最後に趣味やプライベートお話を聞かせてください。

吉田:

オシャレなカフェとか、ホテルとかのラウンジに行くのが大好き!SNSにオシャレな写真をアップしてドヤりたいわけじゃなくて、本当に好きで行ってます(笑)素敵な雰囲気に囲まれるのが好きなんですよね。そこで美味しいスイーツ食べたりとか、おしゃべりしたりして過ごします。国内だけじゃなくて、海外でも行きたいカフェを選んでいくのが好きです。

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あとは、サプリメントとか漢方、アロマオイル、オーガニックの化粧品とかを買うの大好きなんです(笑)ネットサーフィンして、欲しいものを取り寄せて家で試してみるのが楽しいです。

コロナの影響で今は行けてないですけど、前はよく海外にも行ってました。コロナが落ち着いたら、パリとニューヨークとベルリンでワーケーションがしたいです!昔から、海外にいても仕事が成立するっていうのをやってみたかったんですが、薬剤師っだったらこれはできないので。そういう面でもIT業界に来て良かったなと思います。昔からやってみたかったことも実現できる働き方ができるようになってうれしいです。


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