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ようこそ、こちら側に_トーキョー奮闘自営生活

フリーランスとして生きていくか悩んでいる時、とにかく手当たり次第に色々な方に相談しました。フリーランスの先輩の話を聴く会や、先に起業した友人に相談したりする中で、ふと気づいたこと。それは、事業も自営の形態も違うのに、皆共通の言葉を私にかけてくれたということ。今回は、そんな先輩たちの言葉を紹介します。

もちろん大変、だけど楽しいよ

「これ会社員でも同じじゃん」と思うかもしれませんが、自営の人のいう「大変、だけど楽しい」は結構違うと、フリーランスになってから気づきました。
会社員だった頃は、何かにつけ、私一人ではどうにもならない事が沢山あったように思います。会社のルール、上司の意見、取引先の縛り、少ないチームメンバー…誰かのせいにする訳ではなくても、どこか外部に理由を見つける癖がついていたように思います。ところがフリーランスになると、右も左も上も下もなくまさに「私一人」、誰のせいにもできません。自分で全ての責任を背負う必要がある、フリーランスになる前の私は、この「私一人」の責任に耐えられる自信が無く怖気付いていました。
そんな時に相談した先輩たちが言った「楽しいよ」が今なら何と無く分かるのですが、誰のせいにも出来ない事は怖いことでは無く、いっそ腹を括ってマイナス面からプラス面に目線を変えるような脳内スイッチの切り替えが働くのです。
また、人間関係や納得いかない壁に悶々する時間が圧倒的に減ります。これは会社員にとって一番ストレスになることだと思うので、この悶々が無い、仕事に集中できるという事は、こんなにも気持ちが前向きになるのだと気づきました。
誰のせいにもできない、だから今の自分ができることを精一杯やる、だから楽しい。自営の楽しいは、そんな楽しさです。

仲間が増えてうれしい

これも先輩たちによく言われた言葉です。今の20代はもう少し起業に対して自由な考えを持っているかもしれませんが、30代半ば以上ではまだまだ起業する、フリーランスで働くという生き方自体が理解されない事が多く、皆それぞれ苦労しているそうです。
そしてそれは仕事面というより、家族や(会社員の)友人達の理解を得るのに苦労しているようです。会社員時代の友人ともなかなか話が合わなくなることもあり、だからこそ自営の仲間が増えて嬉しい、と心から言ってくれるのでした。

ようこそ、こちら側に

これがもっとも印象深かった言葉です。悶々と悩んでいる時はわからなかったのですが、会社員かどうか、(フリーランスも起業も含めて)自営かどうか、その間には目に見えない大きな河が流れているようです。河を超えなくても、片岸だけでも生活していける、でももう片岸には違う世界が広がっているかもしれない。橋がない河を渡ることは未知で危険だけど、それでも河を渡った人たちを、片岸にいる人たちは仲間として暖かく迎えてくれる、みんなそんな言い方でした。

私はまだまだこちら側では駆け出しで、こちら側について語ることはそんなに多くはないけれど、いつか悩んでいる人に「ようこそ、こちら側に」と言えるように奮闘していきたいと思います。

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