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顔面神経麻痺~発症14日目~

<4月7日(水)>
この日の症状
・目が乾燥する。あいかわらず、ちゃんと閉じることができない
・口は少し動きやすくなった感じがあるけど、ほぼ変わりなし

もう一度、ちゃんと笑えるようになったら、もっとたくさん笑います。人生をちゃんと楽しみます。だから、お願い。予後判定がいいものでありますように。

そう祈って迎えた、今日の誘発筋電図検査(ENoG)。まず不安だったのが、検査でどのくらいの痛みを感じるのかということ。怖すぎて、多分顔が引きつっていたからか、検査技師さんがめっちゃ優しくて救われた。。こういう風に、患者の気持ちを癒せる方って本当にすごいと思う。。患者側からすると、本当に救われる。。

まずやったのは、味覚の検査。何の変哲もない棒なのに、検査技師さんがスイッチを押すと鉄の味がするようになるので、その味が分かったらボタンを押す。舌だけでなく、上顎でも味覚を感じられるか調べる。

その後は、いよいよ電極を付けられてほっぺや目に電気をビリビリ。この検査は電気刺激を受けてから、どれくらいで神経が反応するのか調べるものだと説明された。左右差を調べるため、両側、行う。

スタンガンくらい痛いのかなと思ってたけど、個人的にはそれほどで、例えるなら輪ゴムで顔を弾かれている感じ。痛いけれど、麻痺という状況だからか、ちゃんと顔が痛みを感じることが、なんか嬉しかった。

検査は30分程度で終了。その後、耳鼻科にて結果を聞く。この検査で、予後が分かると言われていたので、この待ち時間がすごく怖かった。今日の顔の状態があまりよくないものだったことも、不安が募る理由だった。

その後、診察室に呼ばれ、結果の説明。この前とは違う先生だったので、若干、緊張。でも、この先生もすごく丁寧に教えてくれた。

今回、麻痺していないほうを100%として考え、右の神経がどれだけ生きているのか検査したところ、私の場合は口元が63%くらいで、目元が80%くらい生きていてくれたらしい。

先生によると、この数値が50%以上あると1ヶ月以内に完治するとのこと。この病気になって、初めて希望が見えた。私の神経、頑張ってくれて、持ちこたえてくれてありがとうってすっごく思った。。

これからは安静よりも、動かすことを意識して生活しましょうと言われたので、マッサージはどれくらいすればいいのかと聞いたら、そこまで神経質にならなくても治るので大丈夫と言ってもらえた。

1点、目が閉じにくいという話をした時に「眠る時はテープで止めてますか?」と聞かれたから、眼帯をしてると答えたら、「完全に閉じれていない状態で眼帯をしているとガーゼで角膜が傷ついてしまうので、目の端をテープで止めてから眼帯をしましょう」と教えていただけた。

次回の診察はGW前にするかと言われたけれど、個人的に経過が不安なので1週間後にすることに。前回貰った薬は、継続して飲み切るようにとのこと。

検査で刺激を受けたからか、それとも心が少しホっとしたからか、帰宅後、目元がピクピクと何度も動いている。顔が、生きているって感じがする。でも、まだ左右バラバラな感覚があるので、まだまだ時間はかかりそう。引き続き、頑張る。

ひとつ、びっくりしたのが、診察室で私のカルテを見た時に、「ハント症候群」って書いてあったこと。神経内科での判断から、そうなったのかもしれないけれど、水疱やめまいもなかったから自分ではベル麻痺だと思ってたから驚いた。

自分の顔って、すごく嫌いだった。綺麗な人を見るたび、なんでこんな顔なんだろうって、整形したいなってめっちゃ思ってた。でも、普通に笑えて、表情が動いて、目が閉じれて…そんな当たり前ができるだけでいいのかもしれない。この病気になってから、そう思って自分の外見への価値観が変わった。






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