医療ソーシャルワーカー72(ソーシャルワーカーはいらない)

 様々なケースを日々担当する中でソーシャルワーカーは必要とされていないんじゃないかと感じることがあります。
 患者さんと直接話をしながら、リハビリ担当者とリハビリの進捗状況を確認し、病棟看護師から自宅退院に向けた課題を共有し、担当ケアマネへ連絡して在宅に向けたサービスの調整をしているにも関わらず、主治医から「治療が終わったから、明日退院ね。家族には連絡しておいたから」と発信があった際には、自分がやっていたことは何なんだろう。
 退院日を医師の一存で退院が出来るのであればソーシャルワーカーの調整はいらないのではと感じます。患者さんは不安なまま、リハビリ担当者は評価不十分のまま、看護師はやりきれない思いのまま、担当ケアマネは情報不足のまま退院していきました。
 ソーシャルワーカーから医師へ連絡しましたが、「家族も納得してるし、退院は退院」とそれだけ言われました。
 怒り、無力感を感じることが出来ている私はまだ正常な医療ソーシャルワーカーでしょうか。
 (ほとんどの先生は退院支援に協力的なので、いつも助けられています。がまれにソーシャルワーカーは退院を伸ばす厄介者と感じる医師もいます。)
 

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