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【良書紹介】戦争と日本について

こんにちは。Yunと申します。
茹だるような暑さが続きますね。
そして、こんな暑さの中思い出されるのが第2次世界大戦、広島・長崎への原爆投下、そして終戦について。
私は当事者ではありませんでしたが、この季節、毎年のニュースや特番で戦争について、また祖父が小学生の時の空襲にあった経験などを聞き、8月に入ると自然と戦争についてなんとなくぼんやりと物思いにふけたりします。

休職してから、かなりの数の本を読んできました。その中で、戦争について、また自分の所属する「日本」という国や国民性について、なんとなく理解を深めていきました。
以下に紹介するのは自分の理解を深めるきっかけとなった本です。

井沢元彦著「逆説の日本史シリーズ」

こちら、内容がかなり長く、シリーズ巻数が現在26巻まで発売されています。
Yun自身、まだまだ全く追いついていません(涙)
現在15巻を読書中です。

一冊一冊のボリュームが大きいので、なかなか苦戦するかと思いますが、資料絶対主義を批判的に捉え、呪術・宗教・民族的また時には推測から歴史にアプローチしていく内容です。

学校で習う歴史は、暗記科目というイメージが強く無いでしょうか?
少なくともYunが学生の時代は暗記科目でした。
また、戦国無双といったゲームや幕末の新撰組が好き!といった方もいるかと思います。
ですが、教科書では戦国時代は織田信長が天下統一を始め、豊臣秀吉が完成させ、徳川家康が幕府を開いた、といったかなりあっさりとした内容に収められているのでは?
幕末についても、有名な志士たちのことは資料集でちょこっと紹介されているだけでがっかりした経験はありませんでしょうか?
私はそのような経験をしてきました。

井沢氏はこのような歴史教育に異を唱え、日本史を神話の世界から通史として紹介していきます。
井沢氏の主張で一貫しているのが日本古来からの「言霊」の作用と「怨霊信仰」。
彼の本を読んでいくうちに「日本の歴史」について通史で学ぶことができ、「日本人」また、「日本」を知ることができます。
もちろん、全てを鵜呑みにする必要はありませんが、どうせ通史を学ぶなら面白く学んでいただきたいです。

特にこれから社会で、もしかしたら世界で活躍していく現在の学生さんたち。
自分のルーツを知り、自身の宗教について考えるきっかけになると思います。

ぜひ、私と一緒に読破目指して頑張りましょう!

https://www.amazon.co.jp/逆説の日本史1-古代黎明編-小学館文庫-封印された-の謎/dp/4094020012

ヴィクトール・E・フランクル著「夜と霧」

こちらは、ナチスにより収容所で強制的に労働を強いられていたユダヤ人心理学者の、収容所生活の記録を心理学的観点から記したものです。
戦争という極限状態、残虐行為の中で人はどう変化するのか、克明に描かれています。
私は、この本を人生の必読書だと考えています。

残虐行為が再び繰り返されぬよう、この本を読み継いでいく必要があると思います。

とにかく、読んでいただきたい一冊です。

https://www.amazon.co.jp/夜と霧-新版-ヴィクトール・-・フランクル/dp/4622039702/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=夜と霧&qid=1628231106&s=books&sr=1-1


三好徹著「チェ・ゲバラ伝」

チェ・ゲバラという人物は聞いたことがある方もいるかもしれません。
もしくは顔は見たことあるという方が多いかも。
英雄・革命家のアイコン的存在になっていますよね。
私もこの本を読もうとしたきっかけは父親のタバコの銘柄でした。

第2次世界大戦後にあった革命戦争にて活躍した人物のお話です。
個人的に、悲惨な世界大戦以降もいくつかの国で戦争・内紛が続いている状況にとても疑問を持っていました。
しかし、その疑問の解決の一助となった一冊です。

個人的な所感ですが、彼は「共産主義」「社会主義」にとらわれず、ただただ、南米の貧しい暮らしをしている人たちを救おうとした。その大多数が農民であった。大国や政府・地主からの搾取を止め、あまりにも貧しい生活をしている人たちを救おうとした。
そのために武器を取った人なのではないかと思います。

意見は様ざまかと思いますが、彼を通して、現在まで連綿とつながる南米の当時の歴史を知ることができるかと思います。
彼をアイコンとしてだけとらえず、どのような人物であったか知るきっかけになればと思います。

https://www.amazon.co.jp/増補版-チェ・ゲバラ伝-文春文庫-三好-徹/dp/4167900831/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=チェゲバラ伝&qid=1628491844&sr=8-1


原田 要著「零戦(ゼロファイター)老兵の回想―南京・真珠湾から終戦まで戦い抜いた最後の生き証人

こちらは、第2次世界大戦中、零戦のパイロットとして従軍していた生き証人 原田氏の生涯についての貴重な証言です。
日本人として、読み継いでいくべき1冊かと思います。

もちろん、原田氏の個人的な所感もあります。
例えば、「昔はいじめなどなかった、みんなが仲良く兵隊ごっこをして遊んだ」などと記述がありましたが、それは原田氏の一意見であり、今も昔も形は変わりつついじめは存在すると私は考えています。

ただ、当時軍部の幹部でもなかった原田氏。
戦況もよくわからないまま出動したり、真珠湾では単なる奇襲ではなくちゃんとした手順を踏んだ手筈だった。等、当時の軍人がどういう状況で、どう考えていたか、また、戦後のことまで記載されております。

アメリカとの国際関係、隣国韓国や中国との対立関係について、考える一助になるかと思います。
そして、当時命を懸けて日本を守るために戦った原田氏を始め陸・海・空軍の皆さま、学徒として招集され、戦った当時の日本人に敬意を払うとともに、その敬意を忘れないよう、是非ご一読していただければと思います。

https://www.amazon.co.jp/零戦-ゼロファイター-老兵の回想―南京・真珠湾から終戦まで戦い抜いた最後の生き証人-シリーズ日本人の誇り-原田/dp/4434162128/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=零戦+老兵の回想&qid=1628491971&sr=8-1

終わりに

私は、休職する以前よりどうして人は戦争をするのか?平和がいい。軍隊なんていらない。と盲目的に考えていました。
しかし、国には「国民の命と財産を守る義務」があります。
もし他国から侵略されれば戦争に発展することになります。
それではどうすれば戦争を行わずにみんなが平和に生きられるか?
学者でもない、一OLが真剣に考えることでもないかもしれませんが、幸い(?)休職という機会を得、そのテーマについて勉強する時間を持つことができました。

これからも様々な本に出会い、考え方もコロコロと変わると思います。
ただ、“今の自分の日本観、戦争観に影響を与えた良書“として上記の本を紹介させていただきました。

稚拙ではありますが、1人でも多くの方に読んでいただければ幸いです。

Yun

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