うつの私と夏の終わり
夜、エアコンをつけずに眠れるようになってから何日経っただろうか…
私にとって、長くて短い夏が終わろうとしている。
うつを患うと睡眠が浅くなり、睡眠時間が長くなるらしい。
私は今、愛猫のししゃもくん(14)よりも長く眠っている。
14歳の猫は人間でいうと70歳を超えるらしい。「寝る子」で「寝子」。そんな猫よりも長く眠っている私の体では、いったい何が起こっているのだろうか…
毎日23時頃就寝し、11時~13時に起床する。どれだけアラームをかけても起きられない。
ひどい時は、午後も3~4時間の昼寝をしている。
起きていられる時間が6~8時間しかない。
この状況に対する焦りといったらはんぱではない。
いつになったらまともな生活を送れるようになるのか。
こんな状態で仕事に復帰することはできるのか。
私は将来どうなってしまうのか。
なんの見通しも立たない。夢も希望もない。普通に会社に行って上司の愚痴を言っていた、元の生活が恋しい。
不安感や焦燥感から逃れるように、睡眠ばかりとってしまう。いや、現実逃避をしているつもりはない。ただただ眠くて仕方ないのだ。
眠りは浅い。常に妙にリアルな悪夢にうなされている。
取得単位が足りなくて、大学の卒業が危うくなる夢が多い。
必要単位ぎりぎりで大学を卒業した経験が原因だと思う。
この夏はエアコンの効いた部屋で眠ってばかりいた。
気づけば夏が終わってしまった。
弟家族の帰省で、甥っ子とお庭でプールをしたこと、手持ち花火をしたことくらいしか夏らしい思い出がない。
今年の私の夏は、2日間しかなかった。
夏は好きではない。
暑さに体力を奪われ、何をするにも多大なエネルギーが必要だ。
ただでさえうつで気力・体力が落ちているのに、元気に夏を乗り越えようなんて無茶な願望だった。
寝て起きて、生きているだけで精いっぱいだった。
そんな私も、数年前までは夏が好きだった。
夏ならではのイベントが大好きだからだ。
海やプールへ行ったり、夏祭りや花火大会へ行ったり、冷たいスイーツを食べ歩いたり…
元気な頃は夏を大満喫していた。
それができないことが悔しくて悲しくてたまらない。
そんな私に少しでも夏らしさを味合わせてくれた甥っ子に、心から感謝したい。
やはり甥っ子は私の生きがいだ。生きる糧だ。
さあ、短い秋が始まった。
私にできることはいったい何なのだろうか。
どうすればうつから抜け出すことができるのだろうか。
ひたすら寝ながら待つしかないのだろうか。何かできることがあるのだろうか。
わからない。どうしたらいいのかわからない。
いつかこの文章を明るい気持ちで懐かしむことができたなら、それほど幸せなことはない。
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