夏が来てしまった

東海地方も梅雨明けした。1951年の統計開始以来、最短記録を樹立したらしい。期間はわずか13日。梅雨明けの日付で言えば1963年の梅雨明けが6月22日だったそうで、それに次いで過去2番目の早さ。昨年は夏休みが始まる頃まで梅雨が明けなかったように記憶しているから、相当早い夏の到来である。


夏は苦手だ。そもそも私の体は暑さに耐えうる仕様になっていない。子どもの頃は体育の水泳の授業の時だけイキイキとしていた。
寒さはまあなんとか、上に着込めるだけ着込んだりすれば、まあなんとか、耐えられなくもない。(※東海地方の冬を想定しています)しかし暑さはね、脱ぐにも限界があるからね。


私の職場は、白いシャツ(ポロシャツ可)に会社支給のエプロンだのなけれど、エプロンのその1枚がプラスされるだけでめちゃくちゃ暑い。開店前はエアコンなんてついていないから、むわーんとした店内て汗だくになって雑誌の開梱に付録付け、品出し、客注品のピッキングをしている。開店時間にはすでに背中はべったべたの茹でだこである。あまりの暑さにカウンターの中に扇風機を1台置いているが、温かい空気を攪拌するだけで気休めにもならない。(ちなみに真冬でも扇風機を回している。それほど暑い)

開店してエアコンがついても、店の構造とカウンター周りのビニールカーテンによって冷風が遮断され、やっぱり暑い。スタッフの口癖は「暑い」だ。半数のスタッフは年中半袖で働いている。私?もちろん半袖だしノースリーブでもいいとさえ思っている。(ノースリにエプロンはちょっとアレなのでやらないけど)

加熱された脳が正常に働くはずがなく、お客さまの電話番号を間違えたりポイントをつけ忘れたり、クレジットの店舗控えをお客さまに渡してしまったり、色々やらかしが発生しがち。やらかしの大きさ(高額の違算を出すとか)によっては全店に晒されてしまうので、動かない頭なりに必死である。

書店で働くのが割と命懸けであることを、働いてみて初めて知った。
というのは冗談にしても、たぶん誰かが倒れでもしない限りこの環境は変わらないのだろうし、1人や2人倒れたところで何も変わらない気さえするけれど、まあ、死なないように頑張るのみ。
夏が過ぎればいろいろ楽しいことが待っているので、なんとしても生き延びてみせるよ。


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