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「感謝と祈り」第779話
江戸時代には寺子屋の教科書として使われた『実語教』というものがあります。
それは、次のように書かれています。
『善を見ては速やかに行え。
悪を見てはたちまち避けよ。
善を修する者は福を蒙る。
たとえば響の音に応ずるが如し。
悪を好む者は禍を招く。
あたかも身に影の随うが如し。』
…………………………………………………
【現代語訳】にするとこうなります。
人が善い行いをしているのを見たら、すぐに真似しなさい。
人が悪い行いをするのを見たら、すぐにその場を離れなさい。
善い行いをする人には幸福が訪れます。
それはこだまのようなものです。
悪事を好む者は禍を招きます。
それは自分の身に
影がついて回るようなものです。
善悪にはいろいろありますが、そこに自分が関わるかどうかが問題です。
この人は悪そうだなと思ったら、
「君子危うきに近寄らず」
と避けるようにすればいいのです。
とくに悪については最初の違和感が大事だといいます。
しかし、人生経験の長い人は、困っている人を見ると、違和感を多少感じても、「何とかしてあげたい」と思ってしまう人もいるので、自分1人で判断しない事も大事かもしれません。
何か違和感を感じた時は、誰かに相談するとかして、複数の人の目で判断することも時には必要です。
色んな経験を重ねていく上で、善悪に対するセンサーを常に働かせて、物事を冷静に見ていく事が、人生の中で必要な事かもしれませんね。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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