「感謝と祈り」第372話

風格とは、一体何だと皆さんは思いますか？
品格の中に風格はあるようですが、どうやら、風格と品格は少し異なっていると言います。

『新選国語辞典』(小学館)によると、風格とは「1.ふうさいと品格。ひとがら。2.おもむき。味わ い」とある。

しかし、人がたどって来た人生の果てに生ずるのが風格であって、その有り様はどれ一つとして同じものはなく、個々まちまちです。

つまりその人の人生の香りというか、結果の立ち姿であるのです。

そして、その人が亡くなっても、必ず残り香のように人の心に残るものであるのです。

「別れたあとに、また会いたいと思うような余韻や余情を残す人は魅力的な人間である」（行徳哲男)とあります。

余韻とは、鐘の音などが消えたあとも、なお耳に残る響きのことですね。

その一番中心にあるものが、なんともいえない温かでしみじみとした人間関係ではないでしょうか？

威張らず、気取らず、人に対して優しく、温かい余韻を残せるような人は素敵です。

そして、そういう人は一つの道を極めて、
一生懸命努力した人だと思います。

風格は生き様…憧れの人に近づけるように、日々の努力を積み重ねていきたいですね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。