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海を求めて春の山形庄内ドライブ(前編)

4月に入ったばかりの週末、庄内へ娘とドライブに行ってきました。お天気も良く最高のドライブ日和。桜はまだですが、春を感じることができましたので、その時の行程や海への思いを記事にしました。

山形県の海、庄内地方


山形県の海と言えば、日本海側の庄内地方。山形県内の場所を示す表現として、県の形を左側を向いた人の横顔に例えることがありますが、頭頂から鼻先の部分にかけてが山形唯一の海岸線のあるエリア、庄内地方になります。
※ちなみに海岸線の総延長は約134.5km、諸説ありますが全国の海あり県の中では鳥取県の約133.3kmと共に最短の長さ(計測法によっては入れ替わることもあるそうです)

遠い海

山形内陸在住の私にとって、庄内は頑張って行くところ。言い換えると、
気軽に行けるところではないです。これには異論があるかもしれません、様々な条件や環境で行きやすさは人によって異なりますので。

なぜ私にとって庄内に気軽に行けないか?


1つ目の理由は山形県の地形です。上の地図をご覧ください。県の中央には南北に出羽山地が走っており、そこに含まれる出羽三山で有名な月山などの山岳地帯が交通の難所になっています。山形内陸側の西川町の月山ICからは、国道112号の自動車専用区間である「月山道路」を利用する必要があります。快適な区間ですが、それでもここは峠道。カーブが続き、長いトンネル区間もあります。見晴らしも良く気持ちいいのですが、私にとって緊張感が続く区間です。(長いトンネルの対面通行は、怖いんです汗)

※現在山形県内で内陸と庄内を結ぶ国道は3本あります。南から
1,国道112号線(西川町~鶴岡市)月山道路を挟み、山形自動車道が並走
2,国道47号線(戸沢村~庄内町)最上川の峡谷沿いのルート
3,国道344号線(真室川町~酒田市)通称青沢越え、急カーブが多い

2つ目の理由は気候です。先にお伝えしたように山岳区間、冬季間の悪天候や凍結の為、行動範囲は必然的に狭まります。

3つ目の理由は子供が小さいからです。
実は上記一つ目や二つ目の理由があっても、結婚前は冬の庄内に名物寒鱈汁を食べに行きました(食欲が勝ったのです)。しかし結婚して子供もいる今、1時間を超える長時間ドライブは、子供は耐えられなかったり、トイレの心配もあります。

ようやく庄内へ

子供も大きくなって暖かい春を迎えた今、ようやく庄内に安心して行ける時期がやってきました。実は、ママが用事があり子守の為にお出かけさせるというミッションを課されていた私。その行先に選んだのが、庄内でした。
なぜ庄内を選んだのかと言えば、理由は海です。山に囲まれた内陸育ちの私にとって、海は憧れです。そしてその親のDNAを受け継いだのか、私が刷り込んだのか定かではないのですが、子供も海が好きです。
子供に「今日は海に行くよ」と伝えたら、目を輝かせて「私の行きたいところに連れて行ってくれるなんて嬉しい!」と言われました。
もう行くっきゃありません。トイレを済ませ、飲み物やお菓子、遊び道具などを支度をして車に乗り込む。子供はジュニアシートに乗せていざ庄内へ!2人で長距離のお出かけは久しぶり、これが親子デートと言うやつですネ♪

今回は下道で庄内へ

左の雪に覆われた山が月山(山形側)、右の山は村山葉山
寒河江川沿いの堤防より(112号線とは異なります)

112号線を北西に進むと、正面に白いお餅のような山が見えてきました。月山です。線が柔らかく女性的な山ですね。
寒河江市のチェリーランドを通り過ぎ、西川町へ。徐々に路肩に残雪が見えてきました。勾配も出てきて、人家が少なくトンネルが多くなります。寒河江ダムと湖を横目に車を順調に走らせ、山形道の月山ICを過ぎると、自動車専用道路の月山道路。雪を冠した山々が美しい。
月山第一と第二トンネルの長いトンネルを過ぎると庄内側の鶴岡市へ。その中でもこの辺りは、合併前に朝日村と言われていたエリアですね。今度はひたすら下り道。米の粉ドライブインを過ぎ、しばらくすると人家も増えてきます。旧朝日村の中心を抜けたころには、山間部から広い農村地帯へ。庄内平野です。
庄内に対する憧れは海はもちろんですが、この庄内平野の広い大地も内陸では味わえない魅力。気持ちが大きくおおらかになった気分になります。そして右手には屏風のように横に広がる白い山並み、この山も月山です。山形側からとはまた異なる趣で、男性的な印象を受けました。月山を横目に車を進め、鶴岡の町中へ。

鶴岡側から見た月山、山形側とはまた違う趣だ

お昼ご飯はラーメン

時計の針は12:30を回り、お腹もペコペコ。今回とんこつラーメンのお店、いたがきさんへ。
いきなり昔話ですが、私は東京で働いていたことがあります。その時に、週1以上で足しげく通ったラーメン屋さんがありました。
名前は、屯ちん(とんちん)さん。さん、池袋に本店があり私は西口店のファンでした。東京とんこつラーメンのお店で、香りや味、食感までこのジャンルのラーメンでは私にとって唯一無二の存在。山形に戻ってからは、出張時以外は食べる機会は無くなってしまいました(実は東北でも福島県大玉村に支店があります)
話が長くなりました。なぜ屯ちんさんの話をしたかというと、いたがきさんの店主さんが屯ちんさんで修業をしたという情報をネットで得たからでした。移転前のいたがきさんも2度ほど訪れていましたが、移転後は初。
到着すると、さすが混雑していますね。駐車場にはうまく止められましたが、席が空くまでチケットを購入してしばし待ちます。今回注文したのは、醤油ラーメン。特盛は+20円という驚きの安さです。
子供の話をあまりしていませんでしたが、ちゃんと一緒にいますよ。席に案内されると、「お腹すいたねー。今日はおいしいラーメンだよ」とお話し。
いよいよラーメンが来ました。うーん、この香り。とんこつの匂いがたまりません。まずは子供の分をよそいます。そしていただきます。屯ちんさんのとんこつ醤油を思い起こさせる味わい。麺にスープを絡め、ホロホロのチャーシューを味わう。ああ、庄内に来てよかった、、勝手に目的達成しちゃったことになっていますが、目的は海です。子供もラーメンを完食しいよいよ海へ向かいます。

いたがきさん、醤油ラーメン

湯野浜の海へ

鶴岡市は広大です。月山から日本海までがその市域。市中心部からしばらく海を感じることはできません。今回は加茂地区を経由するルートで海を目指します。加茂地区へ向かうトンネルを超え、集落の間を縫うように坂を下ります。そしてついに、、「海だ!見えたよ!」子供とフロントガラス越しの海をのぞき込みます。海岸沿いの交差点、左に行くと加茂水族館ですが今回は右に曲がります。急峻な崖の海沿いをドライブ、波の音を聞きながら海風を感じます。子供は、目をときめかせています。そして徐々に砂浜が見えてきて、正面には雄大な鳥海山、そして湯野浜温泉の温泉街の建物が見えてきました。
13:30、海に到着です。

湯野浜海岸から眺める温泉街と鳥海山

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今回の続き、海を求めて春の山形庄内ドライブ②はまた次回に。
海で何をして遊んだか、その後どこに行ったのかはその時に投稿致します。
感想やご質問等ございましたら、気軽にコメントいただけると嬉しいです。
それではまた次のブログで!

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