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海を求めて春の山形庄内ドライブ(後編)

前回の記事で、海を求めて山形庄内の海に向かった、
やんみー親子。
今回の後編は、無事に到着した湯野浜温泉の砂浜からのスタートです。

湯野浜温泉とは

山形県民なら誰でも知っている海岸沿いの有名温泉地。目の前には砂浜が広がり、夏には海水浴客で賑わいます。日本のサーフィンの発祥の地との説もあるようですね。

湯野浜は波乗り(サーフィン)発祥の地と言われていることをご存知でしょうか。その理由の1つは、江戸時代・文政4(1821)年に書かれた、酒田市の俳人の日記です。この日記の中に、湯野浜の子どもたちが船の底板を使って波乗りを楽しんでいるという記述があるのです。このように、波乗りについて書かれた文献が残っていることは、とても珍しいことなのだそうです。
【山形県公式サイト 温泉王国やまがた】より出典

昔から海のレジャーが盛んな土地柄のようですね。また私の子供の頃には、湯野浜ランドという遊園地があり、そこに行くのが楽しみだった思い出があります。

砂浜で遊ぶ

抜けるような青空と砂浜

内陸育ちの私にも珍しい海ですが、子供にとっては更に珍しく驚きの存在です。以前海水浴に行った時、大きなプールと呼んでいたのを思い出します。
確かに子供にとって泳げる大きな水のたまっている場所ですものね。砂浜に足をつけると、そこは大きなお砂場。もうワクワクが止まらない世界。貝殻を見つけては拾い、一杯になったらパパに預ける。
「ママにあげるんだ」と意気込む子供。その一生懸命な姿が微笑ましい。「元気が出たよ、ありがとうね。」
ある程度貝を拾い終わると、裸足になって波打ち際へ。波が届くギリギリのところで足を濡らしてキャッキャッとはしゃぐ親子二人。少し落ち着いたら 、ママにテレビ電話。海にいることを一生懸命ママに伝えようとする子供。
「今度ママもお休みの時は、3人で来ようね。」

足の砂を波で洗い、拭いて靴を履く。さぁ、次は何して遊ぶ?

古式ドローンで遊ぶ


ドローンで遊んだの?と思う表現をしてしまいましたが、ある遊びに私の感覚で命名しました。それは凧(たこ)です。誤解を招く表現、失礼いたしました。
ただ実際にやってみると、自分で操り空に飛び上がらせる感覚、まるで現代のドローンと同じではないでしょうか。ドローンは現代版の凧のようです。昔の人がタイムスリップしてドローンを見たら、「あのくるくる回る凧は何かね?」と言い出しそうですね。

青空高く気持ちよさそうに泳ぐ凧

天気も良く風も良好。凧の本体を手から離した途端、みるみる大空に浮かび上がっていきました。実は子供の時に凧遊びをしたことのない私、大人になり子供の遊びとして知り合いから勧められたのが始めた理由。それ以来親子で凧に夢中です。広い場所に遊びに行く時は、常に持っていきます。
いつも風の弱い時にすることが多く、一人に凧を持ってもらい、もう一人が走りながら凧を風に乗せていくことがほとんどで、常に走っていないと落ちてしまいます。でも海岸は違いました。常に風が吹き、凧はこの風を待っていたんだよと言わんばかりに気持ちよさそうに空を泳いでいます。手にしっかり固定し糸を目いっぱい伸ばし凧を操る。これは楽しい。走らずにただ糸を引いているだけで、空を泳いでくれる。広く人も少ない海岸だからできることですね。ずっとしていたいですが時間も限られているので、糸を巻き戻します。凧は空に別れを告げ、袋にしまわれます。また今度海でね。

温泉に入ろう

せっかく湯野浜温泉まで来たのですから、温泉に入らないわけにはいきません。まして我が家では子供は夕食後、気まぐれでお家のお風呂に入りたがらない時もありますが、温泉だとスイッチが入ったように入りたがるんです。
今回、山形の温泉パスポートを利用しました。

本日訪れたのは、華夕美日本海さん。

湯野浜温泉街から少々丘を上ったところにあるホテルです。
こちらでは午後3時まで日帰り入浴が可能です(22年4月2日時点)。今回は、午後2時ごろに伺いました。受付で温泉パスポートを提示すると、大人一人500円になりました。未就学児は無料でした、ありがたや~。
フロントの方よりお風呂が2種類あると説明を受けました。
今回はお天気も良いので、地下にある露天風呂に行きました。ちなみに内風呂は最上階にあります。(行き来する場合は、服を着てからとなります)
暖かい陽光が浴場を照らし寒さも感じません。親子二人で背中を流しあい、お風呂へ。大きな石で造られている露天風呂は、縦に長く正に湯舟。地面は小さな石が埋め込まれているようで、その感触も気持ちいです。周りは松林に囲まれ、庄内浜にあることを感じさせてくれます。露天風呂は、あまり熱くないので子供も長く浸かれました。
お風呂を上がり着替えをして髪を乾かす。時間が少しあったので、最上階の内風呂を覗いてみました。眺めがよさそうです。次回はここに来ようと誓い温泉を後にしました。

ロビーでは雛飾りが飾られていました

帰りの途へ

時計の針は午後3時を回りました。
あっという間に帰りの時間。ラーメン、海、温泉を堪能し春の庄内を満喫、いざ我が家へ。海に別れを告げ丘を越えます。(庄内の海岸線は、庄内平野から海岸線に向かうと盛り上がった丘陵地帯になります。庄内空港はこの丘の上に位置します)庄内平野に入ると、白い月山が再び顔を出しました。

またね、庄内側の月山

後は月山に見守られながらのドライブです。子供も疲れて寝るかなぁと思ったものの意外に起きているんです。海の興奮が冷めないのかな。お昼寝して欲しかったけど、結果的に話し相手になってくれて運転しやすかったです。飲み物が無くなったので、コンビニで買い物。パンも買って少し遅い3時のおやつに。後は、家まで直行です。空がまだ青いまま月山道路を抜け、112号線をひたすら下り、寒河江市あたりで開けてきて山形盆地に入ります。見慣れた蔵王連峰が見えてきました。それからしばらく運転し自宅へ到着。
着いた頃にお尻が少し痛くなり、疲れが沸いてきました。
子供は早速ママに今日したことを伝え始め、貝殻のお土産をプレゼント。
ママは夜ご飯を作っていてくれました。海での出来事をお話しながら、家族皆でご飯を食べました。

終わりに

海に行くことは私たち親子にとって、簡単ではない分喜びはひとしおです。いつも眺められる庄内や海の近くに住んでいる人達が羨ましい。でも庄内の人から言われた事があります。「内陸にも美しい山々があるではないか」と。「ああそうか。隣の海は青い、もとい芝が青いのだな。」
旅は目的地がありそこに行きたいと思う心が原動力になる、海は私にとって永遠の目的地であり続けると思います。

☆小さなお子様連れの方へ☆
今回、気付いた点がありました。
砂浜には思いの他、漂着物が流れ着いていました。流木やゴミなどです。
場所によっては足の踏み場がないので、裸足で歩く際や子供が誤って拾わないよう注意が必要と感じました。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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