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退職までの備忘録⑧~時すでに遅し、だよ~

「このままでは家庭との両立どころか普通の生活も送れない。本当は8月末で、いや今すぐにでも辞めたいけれど、キリが悪いから9月末で退職させて欲しい。」という主旨をチーム長に伝えたところ、「マジか~」と会議室の机に突っ伏した。
だってさ、年度初めの面談でもこの状況が続くなら早期退職も検討したいって言ってたじゃーん。
「確かにご家族のことを考えると引き留めるのも難しいですね。一旦お受けします。」と言われこの日は終了。
この後、3度にわたる引き留めが待っていた。

① 考え直してもらえないか
退職の意向を伝えた翌日、早速チーム担当部長から呼び出される。
退職に至った主原因を聞かれたあと、今後当社でやりたいことがあるなら3月末の異動で希望に添える部署へ行けるように検討する、とのこと。
でも、これだけ長期間会社にいるとわかるんだよね。。
そんな口約束をしたところで、「人員不足で出せなかったよ、ごめんね」の一言で片づけられてしまう可能性が十分ありうること。
持ち帰って考えてほしいと言われたから仕方なく持ち帰ったけど、次の出社日に丁重にお断りした。
引き留めの時は優しかったのに、「ふん、そうですか、期中で人員補充は貰えないから派遣社員を採用するとか考えないといけませんね。」とぷりぷり言われて終了。

②10月いっぱいいてもらえないか
次はチーム長から呼び出され、中間決算が落ち着く10月末までいてもらえないかと言われる。
しかし、何よりももう兄さんと一緒に仕事をしたくないのだよ・・・
「本来8月末で辞めたいところ何とか9月末まで頑張ろうと思っているところなのでご期待に沿えず申し訳ありません」とお断り。

③10月1週目だけ出社して、あとは有休消化でいいから
再度チーム長からお呼び出し。
10月から他のチームの人に兼務してもらって業務を分担してもらうから、1週目だけ出社してその人たちに引き継ぎをしてもらってあとは有休消化していいから10月末退職にしてもらえないかとのこと。
持ち帰り少しだけ考えたけれども。
チーム長が、ということではなく、このチーム自体に信用できるものはもはや何もなかった。
おそらく10月末退職であれば、最終出社を1週目としていてもまだ在籍しているからと容赦なく照会がくるであろう。
そしてこのチーム状況でよくもまぁ有休消化できるな、となることが、気にしぃな自分にとっては耐えがたくなることが容易に想像できた。
ということで、申し訳ないけどお断り。

これだけボロボロになってしまったあとでは、色々とご提案をいただいても全部今更なんだよなとすっかり冷めきっていた。
7月上旬の時点でチーム内に退職のことを伝えてしまうと、今後の業務分担のことを考えてみんながそわそわしてしまうから他チームの兼務の件が固まってから公表して欲しいと言われ、8月に入ったらオープンにするということで話が固まった。
少しずつ気持ちは晴れやかになりつつあったが、こんな状況のチームで一筋縄でいくわけがないのであった。

つづく。


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