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退職までの備忘録⑥~表面張力の限界~

2022年度の年度末、3月中旬に再びYuumiさんに足を見ていただいた時に、新たな出会いがありました。
この時も、やはり現職は向いていない、自営が向いているというお話を伺っていたと思う。
そして、辞めたいけれど辞めるわけにもいかないしこれだけ忙しい組織だから自分が辞めたら回らなくなってしまう、と言う私に対して、一人ぐらい辞めたところで組織は回るものだし、自分を大切にした方がよいとアドバイスをいただくも、この時の私にはとてもそんな風は考えられなかった。
そんな中で最近電車がまた混んできて毎日の通勤もストレスになっているという話をしたら、塗香(ずこう)を勧めていただいた。
ずこう?図工??ってなっている私の手のひらに振りかけられた粉。
それを両手で擦り合わせて吸い込むと、なんともスパイシーで深い香りが染み渡った。
なにこれ!よい!
施術後、お香やさんを教えていただきサイトを見てみるとお目当ての塗香以外にも興味深いお香がたくさんあったのでした。

塗香と、「魔除」「動」「つながる」を購入。
これが佑天さんとの出会い。ここからお香生活が始まった。
3月末に初めて購入し、焚いてみたけど。
前回のとおり、4月早々しんどいことが多すぎて。
今まで夫の担当で多分週2ぐらいしかしていなかったお手洗いの掃除を毎朝自分ですることにした。
そして「魔除」を焚く。
その時に兄さんと離れられることを強く祈って。
時には兄さんと姉さんまとめて現職場からいなくなることを祈って。
だがある時気付いてしまった。果たして兄さん、姉さんがいなくなっても自分はこの仕事が、この職場が好きなのだろうか?と。
その頃からイメージが変わり始めた。
兄さん、姉さんと離れることは勿論だけど、今の職場の最終日、自分が夕礼で挨拶をしているイメージをするようになっていた。
異動なのか退職なのかはわからないけど、「忙しい日々が続くと思いますが、お体に気を付けて益々のご活躍を・・・」とか言って花束を貰う自分。
ただ、この時は辞める気なんてさらさらなかったけどな。

そんな中、5月の連休明けに再び北村さんのところにお話に行った。
なんとか今の会社で生き延びる方法はないのだろうか?という相談をしたかったはずなんだけど。
お会いした瞬間、北村さんの表情がうわぁって感じになった。
え、なんでそんな状態なのにまだ会社にいようとしているの??
いいなら別にいいけど、このままだとケガとか大病とかして強制終了になるよ??
なんかもうひどすぎて靄がかかっているみたいで何も見えない。
・・・と、すごいお言葉をいただいた(笑)←今なら笑えるけど。。
それでもその時の私は頑なに辞めることを拒んでいた。
どうしても辞めないなら帰る時間を決めて早く帰るとか、土日はしっかり休むとかしないと本当にまずいですよ、と言われ、この日は北村さんの無駄遣いをしてしまい終了。
これだけ言われたにも関わらず、仕事が終わらな過ぎて結局いつも通りの残業と週末の自己学習を継続していたのであった。。

そして6月7日。
全てが限界だった。
兄さんからの相変わらずな仕事の無茶ぶり、兄さんと姉さんの何往復にもわたるメール上でのバトル、そして休職明けの人に引き継ぐ前提で新たな業務が追加になったはずだったのに引き継ぐ前に再度休職状態になってしまい、その業務は誰にも振れず抱えたまま。
上司に相談すると、あの人は元々いないようなもんだからねーとのらりくらりとかわされる。
どうにもこうにも仕事の終わりが見えなくなり、帰りの電車でパニックになり苦しくて涙が止まらなくなった。
めっちゃ不審者だけどなんとか降りる駅まで持ちこたえて、駅のベンチで過呼吸を落ち着け、その後静かに号泣していた。(通報されると困るから、一応静かに)

気づけば22時前ぐらいになっていたと思うのだけど、ようやく落ち着きベンチを後にした。
そして、(信じられないことに)この日で切れる定期を自動券売機で6か月分更新して帰路についた。

つづく。

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