見出し画像

長野博のバク転

2022-08-18

何に対してどのくらい本人にまかせて、
どのくらい強制感を持たせるべきか。

主体的にやりたくなるようにするのがベストだというのはじゅうじゅうわかっている上でですが。
オタクの話とおもいきやマネジメントの話、と見せかけて結局はオタクの話です。

私はV6の「全員がアクロバットができる」状態がめちゃくちゃ好きです。
「できる人がいる」じゃなくて「全員ができる」。
これはグループのブランディングとして超絶最高でお気に入りでした。
(バク転だけじゃなくてバク宙もロンダートも壁宙も台宙も全員できるのな…)

ただ、デビュー当時から全員出来ていたわけじゃない、という話も同時に聞きます。

特に長野くん(ウルトラマンティガ)は「TAKE ME HIGHER(4枚目)の振り付けに入っていてやることになっていたからできるようになるしかなかった」という話をよくしていました。

今考えると、このとき振り付けを決めてくれた人、ありがとう!
さいこう!
これによって「全員がアクロバットできる」グループが誕生して、
後の「全員台宙」みたいな華やかなのもできたと思います。

V6のアクロバットの歴史はここでいう「できるかできないか知らんがやることにして振り付けに入れた」人、
それにGOを出した人など、沢山の人の判断の結果だと思いますが

これがなかったらずっとアクロバット出来なかったかもしれないし、
本人たちがその壁を超えて実力にしてきたことで得られたものがたくさんあったと思います。
(そのぶん骨折りまくり、めちゃくちゃ怪我の多いグループでしたが…)

そしてビジネスにおいても、これをどこまでGO出すのかが
マネージャーとして難しいところ。

今できないこと、でもできたほうがいいことに対して
どれだけ「やることになった(した)からやりなよ」って言えるのか。

きっとやったけど意味がなかった挑戦や、思わぬ怪我や、反発や、
「言わなきゃ良かった」と思ったこともあったはず。

その後悔をも引き受ける覚悟で、
絶対やった方がいいと信じて、
背中を押す勇気をどのくらいのマネージャーが持てるのか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?