見出し画像

2度目の大学生

コロナ禍の2020,通信制である放送大学に入学した。
20ン年ぶり2度目の大学生だ。

母校に通信制大学があり、卒業したらまた大学に入り直したいな、とは在学当時から考えていた。でも、日々の暮らしに流されるうちに気づけば40代になった。それはそれで悪いことはないし、流されながも自分で選択した道だから後悔はないが、これでいいのかな、とふっとそんな思いが頭に浮かんだ時、自然の流れとして「大学で学び直そう」と思った。

子どもの存在も大きかったと思う。
大学時代に教職をとっていたことが、子どもとの日々のなかで救いになることも多々あった。その気づきをさらに深めたいとともに、成長に従って子ども自身の興味や関心が広がっていく様にも刺激を受けた。

それまでもカルチャースクールや大学の公開講座などにも出向いたが、何となく物足りない。もう少し深堀りしたいなぁ、また大学で学びたいなぁ、とも思ったりしたけど、思うだけ。実際に行動に移すことはなかった。

思い立ったが吉日とばかりにタイミングよく開催されていた通信制大学の合同説明会に出向き、母校含めていくつかの大学で担当者の方から話を聞かせてもらった。そのなかで「放送大学」の存在を知り、私の学びの姿勢を整理してみて、比較的理想に近いかなぁ、と思うようになった。

・既に学士はあるので卒業にはこだわらない。
・あくまでも、日々の暮らしを最優先。
・そのため負荷は割と軽く設定したい。
・興味のままにアラカルト的に選びたい
・楽しくしなやかに老いていくための準備のひとつにしたい
・アカデミックな環境に身を置きたい
・学割も適当に利用したい
・できるだけ長く「女子大生」を名乗りたい
・卒業はこだわらないとしつつも、卒論はまた書きたい

昔の大学時代、文学部だった私。興味を深く掘り下げていくのは楽しかったけど、同時に単位のために何げなく選択した一般教養から興味を寄せたこともあった。そうだ、意外に面白かったのは一般教養だった。
であるなら、専門をがっつり深堀するより、つまみ食い感覚でその時々の興味に学びを広げられる方がいい。広く浅く学びたい。

私の場合はひとりで悶々と考えるより、実際に説明会に出向くことで
自分の方向性が整理できたように思えた。
そうだ、自由に学ぼう。学びの先に何があるかなどは考えず、
あくまで「勉強は道楽」だ。その時その時で楽しく選び、学ぼう。

というわけで、放送大の入学を決めた。
長く在籍したいので、敢えて編入はせず1年次から入学した。
子育てのなかで考えることが多く、さらに深めたいと思ったので、
「心理と教育」を選んだ。が、この先コース変更の可能性もある。
それも含めての大学だ。
日々の生活とは無関係の場所があることは、きっと自分を支える。
それが「学び」であることはとても楽しくて、幸せなことだと思う。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?