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ともす横丁Vol.10 大根のこと

9月終わりに蒔いた大根が育ってきた。何にもしないのに、ここまでおおきくなるなんて。そう、無農薬、無肥料で。土壌のチカラはどこまで育てるのか試してみようと思って。

農人のゆうちゃん(吉原優子さん)の教えに従い、大根の種を蒔いた後、双葉が出たら、間引き、そのあとも何度か間引き、あとはそのまま。たまに少しは周囲の草取りくらいはしたけれど、それも適当で。なんかね、その小さな草たちも一生懸命生きてるよなと思うと抜けなくなっちゃって・・。こうして世界を構成しているんだから、その意味もあるんじゃないかとか思ったりして。大体、雑草って誰がつけたんだ?私がもし雑草って呼ばれたら?ん?それこそ雑草に失礼だ。

てな感じで、畑にいると、目の前に広がる世界から何か問いかけられているような気になって、ひとり自問自答し始め、それが命の根本を問うような問いにつながって、それがとてもおもしろい。

朝の新鮮な空気を吸っているだけでも、呼吸していることが意識できて、気持ちいい。こんな感覚を多くの人に知ってもらえたらいいなあと思う。そうしたら、何かそれぞれが持つ世界観が豊かに拡がっていくような。

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大根がここまで育った理由を考えてみると、それは自分のスペースを持つということかなと思う。密集しすぎると光も当たらないし、水も土壌の栄養も奪い合い。十分にのびのびと育てる間隔があったなら。光が当たり、水や栄養がちゃんと取れるだろう。あとは食べに来る虫さんかな。それが大根の葉には食べられたような跡はあんまりないような。その理由が何なのか知りたいところ。

しばらく収穫を楽しみながら、ここからどうしていくとよいか思案です。冬の間は、土壌づくりをしっかりとしたいなあ、と思っている今ここ。次なる展開をどう作ろうと思うのか、それにワクワク、ちょっと緊張の相半ば。いずれにせよ、受け継いだものを活かしたい、その想いのままに。


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