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【2017.01.28】普段通りの土曜、中東7カ国からの入国拒否、12年前のロック・アルバム(1,806)

今の所、毎週土曜の早朝に1件だけレギュラーの仕事が入っているが、昨晩から進展した1件もあったので、6am前に起きてそのまま、11am近くまでデスクに固まりっぱなし。

1時間ぐらいの仮眠を経てから昼食を摂り、一段落してから、食事の支度。すぐに調理可能なよう、野菜の煮込みなどの下準備に加えて、スパゲティサラダと言った数日持つ惣菜も作っておくので、1時間以上は余裕でかかる。

その間、ニュースを観たりしていると、ホワイトハウス命令(Executive Orders)ということで、全米中の空港でシリア、イラク、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメンの計7か国からの人々が28日の今日から90日間、入国拒否となり、およそ12人が勾留日本語だと「拘留」との違いがいつも紛らわしい)されたニューヨークのJFK空港では案の定、現場で激しい抗議運動が頻発、最終的にそのうちの1名が「釈放」されたのだが、これがアメリカの良い所でもあり、こういう時こそ猛烈に抗議をして例外を作っていくべきなんだと思う。

私自身も移民として、理不尽な規則や法律に何度も悩まされてきたが、アメリカはどんなに細かい法律があってもそれと矛盾する法律、つまり抜け穴や例外が必ず作られているし、昨日のホワイトハウスの決定でこうしたトラブルが初日から起こるのはある意味で想定内だから、人道的に、常識的に考えて明らかにおかしいと捉えられた件に対しては、団結して猛抗議をするのが大正解。でもってアメリカは、それが許されている。ロサンゼルス空港でも早速、弁護士の集団が駆けつけて勾留者(現時点ではその数は不明)の対処を議論し合っている、と聞くし、その辺の動きはとにかくこの国で生き残っている人々は、速い。

今年のアカデミー賞に関しても、過去に受賞経験があり今回も「The Salesman」が外国語映画候補ということでドルビーシアターに呼ばれているアスガル・ファルハーディー監督の、現時点では実質上入国不可な点をどうやって例外にしていくかで委員会側が声明を出すなど、対応の速さは流石だ。別にファルハーディー監督が最終的に入国出来なくても、トーク番組の司会者たちはこの件で当面、トークのネタに困らないだろうし。

大きな変化が発生した時に、それに抗えて、その変化をある程度覆してしまえるのがアメリカの魅力だし、それは過去の歴史で既に証明済みだ。

たとえ上記7カ国からの人間であっても、学者や研究者、通訳者のように身元が完全に特定出来ており、受け入れ先のアメリカ人顧客や団体がそれを証明できれば、完全に入国拒否をするのは道理に適っていないし、だからこそ例外や改正を生む為に、これまで軽く見られていた国民投票が立派な意味を持ってくる。投票権のあるひとたちはこれから皆がみんな、真剣にならざるを得ないもの。

ちなみに日本は、アベさんが2月10日に再びホワイトハウスに招かれている事から、拒否国リストにはまず入らないだろう。懸念点としては、ビザ・ウェイバー・プログラムが無くなった場合、旅行をするにもわざわざB-2ビザを入手する必要が出てくる事。これはつまり年に3回、4回と気軽にアメリカに来れなくなるという事で、例えば一週間ほどの休暇を取って4カ月や5カ月に一度、家族や恋人に会いに来る人々には、結構、面倒臭い。

むしろ私の妻の本国である中国が、色々と面倒臭いことになっているので、気掛かりではある。まあ現段階で問題なのはアメリカ入国に関して、なので、トランプが再選出来なかった2021年までアメリカを出なければいいだけ、だったりも実はするが。

なんてことをあれこれ考えつつ、まだまだこの国は、これから民間レベルで様々な問題が浮上してくるとは思うが、それはどの大統領が就任した直後でも例外なく起こっているし、アメリカは在住者が作っていく国だと言うのを日常的な場面でも私は何度も目にしてきたから、落ち着いて動向を今は見守っていきたい。

と。

思考が落ち着いたとこで買い物に出たり(前回見つけたアルディは、店員の対応がしっかりしていて、商品打ち間違いの返金処理なども早かったので、週一ペースでの利用になるだろう)、気分転換に散歩しながら、何かリズミカルなロック音楽を聞きたくなったのでえらい久々にブロックパーティーのサイレントアラームを聞いたり(これがもう12年も前の作品になるのが恐ろしい)、本棚に並べた本を読んだりしているうちに、夕食刻になったので、ここでオンライン公開。