気軽にオペラ鑑賞　スカラ座のガッレリア席を買ってみよう！

こんにちは。イタリア・ミラノに留学中の清水優美です。
今回は、スカラ座・ガッレリア席のチケット購入方法について書いていきます。

まず、スカラ座には、
・アリーナ席 「プラテア（Platea）」→ピンク
・ボックス席 「パルコ（Palco/Palchi）」→オレンジ
・天井桟敷 「ガッレリア（Galleria）」→イエロー
の3種類の座席ランクがあります。

スカラ座では、オペラ公演の他にも、バレエやオーケストラ、ピアノのコンサートなどがありますが、参考までに「2019/2020シーズンのオペラ公演チケット代」としてオフィシャルサイトに掲載されているのは、以下になります。

① アリーナ席 「プラテア（Platea）」全席250€（約30,000円）
② ボックス席 「パルコ（Palco）」63€～250€（約7,500円～30,000円）
③天井桟敷 「ガッレリア（Galleria）」15€～100€（約1,800円～約12,000円）

と、幅広い値段設定になっており、それぞれの希望に合わせて席種を選択できます。

アリーナ席 「プラテア（Platea）」は、歌手の顔や演出を間近で見られ、オーケストラとも距離が近いため、大道具や小道具などすべて鮮明に見られて、とても迫力があります。

ボックス席 「パルコ（Palco）」は、6席ほどの座席ごとに小さな部屋に別れているため、特別感があります。また、プライベートでリラックスした空間なので、何人かで一緒に鑑賞する際にぴったり。

●今回おすすめ！天井桟敷 「ガッレリア（Galleria）」とは？

初めてオペラを観に行かれる方には、いきなり高額なチケットは気がひけるな…という方もいらっしゃるかもしれません。そんな方に今回オススメしたいのが、「ガッレリア（Galleria）」です。もちろん、プラテアやパルコには「見やすさ」は劣りますが、「音」は悪くなく、雰囲気を楽しむなら、個人的には良いと思います！

実はガッレリア席は、
「プリマ・ガッレリア（Prima Galleria）＝最上階の１つ下の階」と
「セコンダ・ガッレリア (Seconda Galleria)＝ 最上階」に分かれています。

当日売り出されるリーズナブルなチケットは、「プリマ・ガッレリア（Prima Galleria）」と「セコンダ・ガッレリア (Seconda Galleria)」の合わせて"140席分の座席（イエローゾーンの白い四角部分）"になります。

舞台からは一番遠い席ではありますが、座席の番号関係なく、立ち見(※)をしている方もたくさんいますので、早めに行ってご自身のベストポジションを見つけてくださいね！

※日本の劇場ではなかなか考えにくいですが、スカラ座では舞台が見えやすい中央座席付近で立ち見をしている人が多くいます。

服装はその他の座席に比べるとカジュアルで、チケット料金も10~15ユーロほど（演目によって料金は変動）。とても気軽にオペラ鑑賞を楽しむことができます。買い方に少しコツがあるので、以下にまとめますね。

●スカラ座ガッレリア席のチケット買い方（夜公演の場合）

2019年2月現在の大まかなスケジュールはこちら！一日ミラノに滞在しないといけないスケジュールなので、時間に余裕がある日がオススメです。

①11:00～13:00 チケットショップの脇に並ぶ
②13:00 整理番号の配布開始
③17:30～18:00 再集合、チケット購入
④20:00 開演

① 11:00～13:00 チケットショップの脇に並ぶ

（寒い中、すでに数人の待ち列ができていました）

演目にもよりますが、人気の演目であったり、話題の歌手が出演する日には、早朝から並ぶ人も出てくるそうです。大体、11:00～12:00に並び始めれば、間違いないと思います。

（12:00頃から続々と人が増え続ける）

② 13:00 整理番号の配布開始

（黄緑の紙が整理券、白の紙は事前に登録が必要な会員登録の仮ID（無料））

まずは、この時間に1～140番までの整理番号の紙が配布されます。
スタッフの方に名前を伝え、身分証明書（パスポートが確実）を見せたあと、整理番号の紙を受け取ります。この時に、次の集合時間を伝えられるので、お忘れなく。大体17:30～18:00のことが多いです。

③ 17:30～18:00 再集合、チケット購入

（あと少しでチケットが買える…！）

ここでやっとチケットを購入することができます。
整理番号の順番に並んでいると、番号順で呼び出されます。チケットショップの地下に誘導されますので、そちらで購入してください。

④ 20:00 開演

いよいよ開演。早い番号から順に良い席が割り当てられるそうですが、当日購入できるガッレリア席は場所によっては見づらいので、それぞれが好きな位置で立ち見をすることもできます。

（この日の演目は、ロッシーニ作曲の《チェネレントラ》）

ガッレリア席は、入口が他の席種と異なり、正面から見て左手なのですが、入り口から座席までの長い階段には、過去の公演のポスターが！

ゴージャスなバール（ドリンクカウンター）も通って、帰路についたのでした。

いかがでしたか？楽しい舞台鑑賞になりますように！

(帰り道の、ヴィットーリオ・エマヌエレ2世のガレリア)