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子どもの個性を大切にするって、こういうことなんだ!?


「クラスでかっこいい子はだれ?」

上の息子が6歳だった時のこと。
新しいクラスにも慣れてきたし、みんなの顔と名前も覚えたみたいだから、聞いてみちゃいました。
「ねぇ、クラスでかっこいい子は誰?」

その時私は、ごくごく普通の質問をしていると思っていました。ちょっと照れながら、すぐに教えてくれると思っていました。
でも、息子は黙ったまま、かなり考え込んでしまったのです。

「かっこいい子」というカテゴリーはない、という衝撃

じーっと黙る息子…。この質問に答えるでもなく、軽く流すわけでもなく、本当に考え込んでしまっている様子の長男。
ま、まさか「かっこいいのは自分」って答えたくて、照れて黙っているのか? 
いや、次男ならそういうおちゃらけもありがちだけど、長男はそういうタイプではない。

少しすると、彼は困った顔をして、こう言いました。

 「かっこいい子、っていうのはわからない。だって、みんな違うもん。」

いろんな色、いろんな形、いろんな味。それぞれ違う。


私は、一瞬「は?」っとなって、ちょっとわけがわからなくなりました。でも、話を聞いてみると、こういうことでした。

息子はインターナショナルの学校に通っていて、クラスの中にはいろいろな国の子ども達がいる。髪の色もいろいろ。肌の色もいろいろ。目の色もいろいろ。
背の高さだって、同い年でも全く違う。
やっぱり背の高い人が多い国の子どもは、クラスの中でも背が高め。もちろん、背の高い人が多い国にも、背が低めの子もいるのだけど。 

得意なことも違う。
やっぱり陸上系のスポーツは、この民族にはかなわないなぁとか、細かい絵を描くのは、やっぱりこの民族が得意なんだなぁとかもある。

息子はそんな風に、クラスのみんなの容姿や特徴、価値観が本当にそれぞれ違っていて、比べようがない環境で育っているから、
”みんなちがって、みんないい”  と教えられているし、クラスの雰囲気もそうなっている。

そこに、
私が「いわゆる世間で言うかっこいい子は、だれ?」という意味で質問した。
けれども、息子にとっては「かっこいい」の基準も人それぞれだから、その「いわゆる世間でいう」っていう定義がない! 
おまけに、こういう質問は、みんなもしない!
… とのことでした。

違う色だと「どんぐりの背比べ」にはならないなぁ!

 
確かに、
どんな顔がかっこいいかなんて、言い切れない。

黒のくるんくるんの巻き毛と、金髪のさらっさら髪を比べて、どっちがいいかとか、黒い目と青い目はどっちがきれいだとかなんて、確かにないもんなぁ。
「自分はこっちが好き」とは、言えるのだけど。

 

それぞれの子どもの個性を大切にする、ってこういうことか!

 教育の場で、何度も耳にする「一人ひとりの個性を大切にしよう」というフレーズ

それまで、自分ではわかったつもりでいました。
その子らしさを認めよう、
その子の好きなことを大切にしよう、
「どんぐりの背比べ」をせず、
周りと比べず、
その子の成長を大事にしよう…

そんな風にしてきたつもりだったけれど、
その ”だって、みんな違うもん” の言葉に、もっと根本的なところを学んだ気がしました。

本当にそれぞれの個性を大切にするということは、きっと、
比べようとすらしないってことなんだね!

比べるのが悪いっていう意味ではなくて、比べるっていう感覚がなくなるような環境を作ることが大切ってことなんだね! 

子どもはなんでも比べたがるし、競争することだって大事な経験だし、比べなくては始まらない遊びも世の中にはたくさんあるのだけど、
きっと、比べるっていう感覚がなくなるような環境で育つ子ども達は、自分の価値をちゃんと知っているから、比べた後の結果に一喜一憂したりしないで、さらっと流すことができるんだろうなぁ…。

あぁ、そういえば、小錦さんが優しい声で歌ってくれていたなぁ※。
みんなちがって、みんないいって。
もう一度、歌詞を読んでみようっと。 

※ みんなちがってみんないいの歌の題名は『私と小鳥と鈴と』(NHK「にほんごであそぼ」より)

こちらで歌詞を見ることができます↓

にほんごであそぼ 月の歌 - キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル

「親の背を見て子は育つ」から子どものためにちゃんとしなきゃ!
とプレッシャーを背負う必要はないのです↓


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