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第24回 リバウンドさせないコツ

2024年6月10日

今年の夏もそろそろやってきます。
洋服をかっこよく着て街を歩いたり、海や山にレジャーを楽しんで写真もスマートに写りたいですよね!
最近クリニックではダイエットの相談が増えています。

私が行うダイエット外来は、食事8割、運動2割で指導します。
私は30代の頃10年で10kg太り、40歳から体質改善を始めました。また、45歳で出場したミセスコンテストではウォーキングとスピーチを徹底的に練習しました。ヒールを履いてきちんと歩くにはインナーマッスルが必要、ぶれない姿勢にも筋肉が必要。筋肉を育てるにはたんぱく質が必須でした。理論上では理解していましたが、実際自分の体を変える時に体験してみて深く納得しました。食事の摂り方をいろんな本を読んで研究し、私の食事の考え方がここで構築されました。

最近思うのが体重にこだわる必要はない、見かけ上体重が軽くなってもそれが綺麗であるとは必ずしもイコールにならないということです。痩せれば痩せているほど綺麗、という考え方は昔の風潮ではあったかもしれませんが、最近は健康的ではつらつとした印象の方が魅力的に映ります。ほっそり痩せているだけが綺麗とは限らなくなってきています。

とはいえ、ダイエット外来では最初は体重を落とさないといけませんので、まずは体重コントロールを行っていきます。朝と寝る前の体重を測るレコーディングダイエットをします。朝と寝る前の体重は平均で500g変化します。1日2~3回食事をすれば、朝から寝る前にかけて体重は平均500g増えます。そして寝ている間に平均で500g減るのです。日中食べ過ぎれば1kg増え、寝ている間に500gしか痩せなければ、1日で50が体重が増えるということになります。また、寝ている間に体重が減るのは基礎代謝によるものですが、基礎代謝が落ちていると一晩で200~300gしか減らなかったり、便秘やむくみがあっても体重の減少は少なくなります。

どんなものを食べたらどれくらい体重が増えるのか?
寝ている間の体重が減らない原因は何なのか?
個別になぜ痩せないか、という理由を探っていきます。

遅延型アレルギー検査で体に合わない食べ物を調べます。体にいいと思って食べているものが実は遅延型アレルギーの抗体を作って自分の体に炎症を起こしいる可能性があるからです。炎症があるとエネルギーがうまく回らずに痩せにくい体となっていきます。

また、分子整合栄養医学の点から細胞レベルで不足している栄養素を調べ、ビタミンBや亜鉛などのサプリメントで栄養を補います。栄養が整うと食べたものをしっかりとエネルギーに変換することができるので脂肪蓄積を抑えることができます。

一番大切なのが、毎日摂る食事の内容です。
タンパク質をしっかり1日2食以上摂取することを勧めています。毎食お肉かお魚を片手分と、豆腐か納豆などもう一品タンパク質を片手分を摂りましょう。それくらい摂らないと、タンパク質が不足して筋肉も落ちてしまいます。タンパク質を多く摂って、炭水化物を少なく。私の小さい頃は三角食べ、と言ってご飯、おかず、お味噌汁を一口ずつ食べて残さないように教育されてきました。ですが、これではご飯を摂りすぎてしまうのです。運動選手は炭水化物も多く食べますが、私達は普段そこまで動かないのでご飯は少しでいいと栄養学では考えます。ご飯をたくさん食べることで血糖が上昇し、血糖が上昇すれば必ずそのあとストンと血糖が下がるので、その時に交感神経が興奮して疲れてしまいます。また血糖が上がれば糖化も進みます。なるべく血糖の上がらない食事は、玄米、お肉・お魚を中心としたおかず、お味噌汁なのです。
もちろん小麦(グルテン)、牛乳(カゼイン)は体に炎症が生じるという点でなるべく避けていきます。

ダイエットは期間限定でやるものではなく、生活習慣に組み込んでいくと無理なく続けられます。
自分の身体は、自分が食べたものでできています。
自分の脳と身体をうまくコントロールして、心地よい体を作っていきましょう。

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