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第31回 リブレで24時間血糖測定してみた

2024年7月29日

健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。

日頃栄養の話の中でも、食後血糖について患者さんによく説明しています。
食べるものによって食後の血糖は大きく変わり、血糖の乱高下が細胞や血管にダメージをきたし、倦怠感やうつやパニックなど精神症状も引き起こすことがわかっています。
そこで普段から疑問にあった1日の血糖の動きを自分で調べようと思い、2週間自分の腕にリブレという24時間血糖を測定できる器械を装着してみました。


朝 バナナ1本
昼 おにぎり(ソーセージハム、卵入り)
夜 唐揚げ弁当(コンビニ)

普段は小麦や白米をあまり摂らないようにしていますが、実験の日は時々白米や揚げ物を摂ってみました。この結果から分かることは、おにぎりのような白米を突然ばくばく食べたり、小麦とパン粉がついた揚げ物とご飯を食べると急激に血糖が上がったということです。食後2時間の血糖が180を超えると尿から糖が出るようになり、200を超えるタイミングが続けば膵臓からインスリンが大量に出てそのうち膵臓が疲れてくれば糖尿病への可能性も高まります。糖尿病とまでいかなくても、毎日何回も血糖を乱高下させることは体に相当な負担をかけることになります。血糖が急激に上がれば多量のインスリンが放出され反応性低血糖になり、眠気や倦怠感が出てきます。この時に食欲スイッチが入り今度は甘いものを食べる、その後また血糖は上がり、そして下がりの繰り返し…。低血糖は眠気を引き起こし、高血糖は細胞を糖化、酸化するのでお肌にも悪いですね。

色々試した結果、朝は豆腐(めかぶをかけると美味しいですよ)、余裕があれば魚や味噌汁など含めた和朝食がおすすめです。この時ご飯は少なめ、最後の方に食べること。
昼は麺類や丼ぶりなど避けて、ゆっくり噛んで食べれる肉類、野菜だと血糖はほとんど上がりません。
夜も炭水化物をなるべく少なくして、肉、魚、豆類をしっかり時間をかけて食べること。
ゆっくり出てくるお寿司のコースは血糖そんなに上がりませんでしたが、回転寿司はいきなり血糖爆上がりでした( ;∀;)

2週間、何を食べたらどれくらい血糖が上がるのか知れたことはとても勉強になりました。
気になる方はリブレ導入しているクリニックに相談されてみてください。
血糖を上げない食事を考えることがこれからのウェルエイジング(緩やかに年齢を重ねること)に必須なのではないかと考えています。


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