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【映画レビュー】21ジャンプストリート

バディもののアクションコメディの王道って感じの、おバカで下品でハチャメチャな、頭を空っぽにして楽しめる映画。嫌いな人はすごく嫌いだろうけど、私はこういう映画大好きだ。

まず、コメディの中でもかなり下ネタ多めなので、それを受け付けない人が多そうだ。そして倫理観のないハチャメチャな行動を許せない人も、この映画を楽しめない。『Ted』や『ハングオーバー!』をゲラゲラ笑えるタイプなら、きっとこの映画も楽しめるだろう。

ジョナ・ヒルとチャニング・テイタムのでこぼこコンビの警官バディものであり学園ものでもある。かたやスクールカースト最上位の人気者ではあるがバカなチャニング・テイタム、かたや頭はいいがスクールカースト下位のオタクのジョナ・ヒル。映画やドラマの知識でしかないけど、アメリカの高校には厳然たる階級制度があるようだ。高校時代は互いを嫌い合っていた二人が警察学校で再会し、互いの欠点を補い合ううちに友情を育み、警察官として潜入捜査で再び高校に通う事になる。
彼らのミスで潜入した学校では本来の役割と逆の、体力バカがオタク達の仲間に、オタクがスクールカースト上位の仲間になるミスマッチや、彼らの高校時代とは価値観が変化しているジェネレーションギャップなど、問題だらけの中で薬物事件の撲滅に挑む。二度目の高校生活で青春を取り戻すように恋をしたり友情を育んだり、ヤクでラリったりパーティーでハメを外したり、そうかと思えば警官としてギャングとカーチェイスしたり撃ち合いしたりする。終始ふざけ倒して下ネタだらけでめちゃくちゃで面白い。

バカみたいな事しかしてないけど、それまでストーリーに登場した事がさり気なく役に立ったり、前に失敗した事をちゃんとできるようになったり、伏線回収という程ではないけどちゃんと練られたストーリーで、バカなだけじゃない面白さもある。
もともとは1980年代のテレビドラマのリメイクらしく、終盤のある驚いたシーンがそのテレビドラマに関連していた事を後から知って、なるほどとなった。ただ、このテレビドラマ情報は先に調べず映画を見た後で驚いた方がいい。

ちなみにこの映画、続編があるらしい。めちゃくちゃ面白い映画だったのに、なぜか続編はめちゃくちゃ大スベリしてそうな気もするので、近いうちに見て確かめてみようと思う。

『21ジャンプストリート』 3.0

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