エッセイ#157 - 海苔
東京でウェブアプリケーション開発のバイトをしていた時、社長の奥さんが作ってくれた弁当を持たせてくれた事があった。正月の帰省直前に仕事に追われてごはんを食べるヒマがなかった私に、新幹線で食べてと持たせてくれたのだ。色々ブラックな面もあったが、これに関しては素直にありがたかった。
私は空腹に耐えかねて、その弁当を乗り換えを待つどこかの駅のホームで食べた。ちゃんとした家庭料理で、美味しかったのを覚えている。ただ、割り箸と一緒にラップで包んだ海苔が添えられていて、それを食べた時は固ま