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【映画レビュー】チャーリーズ・エンジェル

クソ面白映画だった。さすが有名な映画なだけあるなと、見ているうちに納得できた。この映画のようなバカバカしい映画はバカにされがちだけど、いろんな要素を上手く作り込んであってただはしゃいでるだけじゃない作りだ。コメディー、アクション、ミステリー、スケベ、いろんな要素に手抜きがない。

私はこの映画を事前情報ナシで見たので、ストーリーが進んでいくうちに状況を理解していった。しかし『チャーリーズ・エンジェル』はもともとアメリカでテレビドラマシリーズが放送され、その後映画が作られたので、制作者側もある程度の予備知識があるという前提で作っているように感じた。なので、制作者が期待しているであろう予備知識の範囲のネタバレはする。

ストーリーは、とある組織が事件を解決する王道アクション映画である。組織のトップはチャーリーという男で、彼は組織の仲間たちにも素性を明かさず、電話で話すのみだ。誰もチャーリーの正体を知らない。彼の優秀な部下はエンジェルと呼ばれる3人の女性。彼女たちが実働部隊で、この映画のタイトルであり主役だ。強くて賢くてスケベな3人だ。それと助手のおじさんが1人いる。

まず、この映画はちゃんとたくさんアクションシーンが出てくる。重力を無視したコメディーワイヤーアクションを笑っていたら、ちゃんとカネが掛かった本格アクションや爆破もある。映画全体を通して、このおふざけコメディと本格ストーリーがとても上手く融合している。ものすごくふざけた方法でストリーを進めたり問題を解決したりするけど、それが納得できる。普通の映画やドラマだったら、こんなふざけたアクションコメディーは事件の作りが手抜きになる。しかし、この映画はものすごくしっかりしたミステリーで、伏線の引き方が上手いし、色んなキャラクターの特徴がストーリーに上手く噛み合っている。

そして、この映画はとにかくスケベだ。エロいとかセクシーとかじゃない、スケベなのだ。底抜けに明るくて馬鹿馬鹿しいスケベで、わかりやすく男を性で釣る。正直、自分が男だったらもっとこの映画を楽しめただろうと思うととても残念だ。エンジェルたちほどとは言わないが、男性キャラのスケベもあったら良かったのにと思う。誰か、こういうわかりやすく馬鹿馬鹿しい男性のスケベを見れる映画を知っている人がいたらぜひ教えて欲しい。

昔のハリウッド映画らしく、アメリカ人の勘違いニッポンみたいな面白いシーンもある。映画はこうでなくちゃという、醍醐味が詰まったたのしい映画なので本当におすすめだ。

『チャーリーズ・エンジェル』 3.5

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