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『変な家』(映画のネタバレあり)

2024.03.20加筆修正
雨穴さんがX(Twitter)に投稿された内容を受け止めたうえでわたしの気持ちを昇華するために書きます(あーなんか重たい人間だなぁ)。

わたしの前提条件は、一介の雨穴さんファン(オモコロの記事や造形、音楽、もちろん小説もすべて雨穴さんが発するものすべて(重なった))です。
雨穴さんを知る前からミステリー小説やホラー映画も好きです(ファンというほどでもない、語れません)。
映画はB級だろうがインディーズだろうが何を見てるんだろうといったアート系の作品だろうが贔屓の俳優が出ているからだろうが、節操なく結構何でも観ます(とはいえ左記以外は薄い)。

さて小説が映画化、と知った時はとても嬉しかった。今振り返るとこの嬉しい、は一体何なんだったんだろう。
発表から公開までの間、ある原作改変された作家様と作品についてとても悲しい気持ちになって、雨穴さんだけは、変な家だけはそんなことになって欲しくない、ちゃんと理解してくださる作家様につくってもらえるだろうか、と不安になっていました。

でも掲載雑誌(久しぶりにアニメージュを買ったけど全体的にあまり変わってなくて(それはまた別の話))を買ったり初日に見るべく有給休暇をとり朝一で観られる近くの映画館を探し開始時間とともに予約して行ったりと不安な一方かなり舞い上がっていました。

仕事が忙しく、公開日前日にやっとアニメージュのインタビュー記事を拝見、「おやっ?」とひっかかった箇所もあるけど、本家以降についてそう語られているなら安心して観られるな、と思い当日へ。
もちろんワクワクしていたので普段滅多に買わないグッズやパンフレット(「ボーはおそれている」が久しぶり)を買い、開演前に雨穴さんの記事だけ(人物相関図は見た)読んで、あもうこれは小説と映画とは別物なのね、とストンと心に落ち、割り切って観ることができました。

超個人的な感想ですが、そこまで毀損されてはないと思っています。
でも雨穴さんが「映画「変な家」の完成作品」をどう受け止められているのかがこの世の総てだと雨穴さんファンのわたしは思っているので、ホラー映画好きとしての感想、意見はこれ以上言わないでおこうと思います。

ここから2024.03.15
覚悟していたとはいえ、初っ端からジャンプスケア。こればかりは、こればかりは・・・。
造形もとても良くて、本家以降の祭壇や左手は(雨穴さん抜きでホラー作品として)すごいなぁと思いました(雨穴さんの造形物もすごいんだぞ)。

前半は2件目までの間取りミステリー。2件目ってそんなに触れないものだったっけ・・・?栗原さん役の佐藤二朗さんは喋り方がなぜか雨穴さん(ボイスチェンジャー前)のように聞こえて笑うしかなく(褒めてます)。

話の後半は因習ホラー系展開。車でやってきた雨男さんと柚希さんを見る住民の目線がゲ謎っぽく感じたのはわたしだけでしょうか。やはり横溝正史ふうというかオマージュらしく。小説は字しか追えないので映像になるとそう魅せるものなのか、といった新鮮な解釈。

キャストも豪華で、個人的には髙嶋政伸さんの役作り(そういう役なので10キロお痩せになって前髪もああなったとか)や斉藤由貴さんの静かな狂気を孕んだお役がとても良かったと思っています。
高嶋さんがアレするのはシャイニングのオマージュでしょうか・・・。根岸季衣さんがチェーンソーを振り回すサマは話的に強引みもありますがなかなか爽快でおもしろかったです。
そして石坂浩二さんの老人役はまさに金田一耕助がそっち側にいった八つ墓村(の世界線)。
雨男役の間宮祥太朗さん、あまりよく存じ上げていませんでしたが、こ、好みのお顔立ちです・・・。作中の自然光などの光の当たり具合から浮かぶお顔の陰影がきれいだったなーと。川栄李奈ちゃんはもう演技うまい!かわいい!ありがとうございます!

雨穴さんの懐に入るのかわからないけど売り上げに貢献したくムビチケとかグッズとか買ったり何回か観る予定をたてています(これが推し事か…)。

エンドロールにオモコロ(BHB)、長島社長、原宿さん(本名じゃないんだ…)、みくのしんさん(本名フルネーム漢字)が名を連ねていて、やはりそこはそういう事よね、と安心しました。

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