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こころの処方箋

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色と香りが織りなすカラーボトルカウンセリング「和み彩香」 思わず出てくる本音にそっと寄り添います
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2021年8月の記事一覧

せつない

せつない

「せつない」
心をざわつかせる言葉のひとつです

せつないの「せつな(刹那)」はこの瞬間を切り取り
せつないの「せつ(切)」は只ひたすらに願う姿を浮き彫りにして
せつないの「せ(背)」は決して自分の手では届かない世界を諭してくれます

母音が「え」で始まり「い」で終わるから
声に出して話してみると
少し媚びた甘えが余韻に残ります

文字を因数分解してみたり
話す音から感じてみたり
どこを紐解いてみ

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ペルソナ

ペルソナ

人はいくつものペルソナ(仮面)を持っているという。
たくさんの仮面を並べてみると100%善人もいなければ、100%悪党もいないのでしょう。
私の中にも時に意地の悪い気持ちに駆られることもあれば、虫も殺さぬような母性溢れる心境になることだってあります。激しい感情を持て余す仮面も転がっているのでしょう。

「盗人にも五分の理」という言葉が好きでした。
どんなに悪人と称される人も、その人に残された10%

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行き詰まったら道を変えたらいいだけ

行き詰まったら道を変えたらいいだけ

1週間程ずっと雨らしい
そう言われながら、昨日、今日と何とか
雨雲レーダーを駆使してあさんぼ決行している。

だって絶賛引きこもり中、歩く時ってほぼここしかないんですもの

ということで今朝はルートを変えてみた
いつもの田んぼ道ではなく、長沢川に沿った遊歩道の往復コース。ここだと桜並木が今は青葉を茂らせていて少し雨除けにもなりそう

結局そこを往復し、途中の藤棚でいつもの体操もこなし、傘を一度もさ

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「理解ある親」をもつ子はたまらない

「理解ある親」をもつ子はたまらない

1992年、もう20年も前に書かれた本
河合隼雄先生の「こころの処方箋」に記された一節である

一見「理解のある親」と聞くと
話がわかって、子どものこころに寄り添えて理想の父、母親像なのではと思いがちなのだが、ここではばっさりと断罪されている。

子供たちが自分を自分で持て余す思春期の時、本人でも説明のつかない衝動が沸き起こり、それを壁にぶつけることで、
自分の立ち位置を掴もうとしているのに
「子

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私はやっぱりカウンターに立っている

私はやっぱりカウンターに立っている

中学2年から高校卒業するまで、実家の喫茶店「マ・メゾン」のカウンターに立って、母のお手伝いをしていました。

あれからもう40年、私はまた、カフェ・咲論の日替わりママさんの1人としてカウンターの中に入ってる。

実家の店内の床は少し低くなっていて
カウンターの端から端まで動くと
敷かれたスノコがかたかたと鳴っていた

母が開いていた「マ・メゾン」の常連さんは
カウンターがとても好きだった
たいがい

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