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伝説のシンガー、ジョニー・キャッシュの音楽

久々にジョニー・キャッシュを聴いている。アメリカではとても有名なカントリー・シンガーだけど、日本ではあまり知られていないのでは、と思う。

音楽は言葉や国境を超えるけど、ジョニー・キャッシュの音楽は歌詞がわからないと響かないかもしれない。彼の音楽が好きな人は、メロディーやハーモニーよりも歌詞に惹かれるのだと言う。

ジョニー・キャッシュの唄い方は独特で、ギターを弾きながら話しかけるように語っているときもある。

"The Ballad of Ira Hayes"は、硫黄島の星条旗に関わったネイティブ・アメリカンの軍人、Ira Hayes (アイラ・ヘイズ)のために書かれた歌。アイラは英雄として帰省し、一躍有名人となったのだけど、戦後アルコール依存症で若くして亡くなった。ネイティブ・アメリカンということで、差別にも苦しんだらしい。



ジョニー・キャッシュの音楽は、心の苦しみ、悲しみ、贖罪をテーマにしたものが多い。彼は常に、支えを必要としている人や苦しんでいる人、つまりボーナブルな人たち(people who are vulnerable)のために唄っていたのだと思う。彼自身が心の痛みを抱えて生きていたからだろう。

彼の歌詞は詩的で、和訳がすごく難しい。それも彼の音楽が日本人に伝わりにくい理由のひとつなのかもしれない。

興味がある人は、2005年に大ヒットしたジョニー・キャッシュの伝記映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』を観て欲しい。彼の音楽や人生を知ることができると思う。






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