年を取ることは辛いのか:体についての個人的な考察
若い頃、思い込んでいたことのひとつに「年を取ることは坂をゆっくり転がっていくようなものだ」ということがあった。人間の体や美しさのピークは20代で、あとはだんだん艶を失い、体は衰え、少しずつ痛みを増やしながら生きていくのだと思っていたのである。
「だってそういうふうに刷り込まれたんだもん!」という言い訳があるにはあるが、これは、完全に間違いであった。
今思えば、なんとアホだったのかと思う。スポーツ選手の体を見れば、体というものは付き合い方や鍛え方で、まったく違う結果が出るということくらいわかりそうなものである。そこらへんの30代より体の強い70歳だっているのだ。
大人になって、人の体というものは、千差万別なのだということは理解できたが、自分は長いこと、劣等生だった。ヒドい生活をしていたことがあるのである。今、自分は体は自分で変えることができるのだと心から実感している。
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