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イギリスからの欧州日帰りの旅:Rijksmuseum(アムステルダム国立美術館)

いよいよアムステルダム国立美術館へと入る。建物は2つの棟に分かれていて、真ん中に道路が走っていて自転車が往来していた。それぞれの棟に入口があり、「どちらから私は入館するのだろうか?」と一つ目の入口に並んでみた。美術館職員の方が、私のチケットを見て、「貴方のチケット(一般)はあちらの入り口となります」と反対側を指さしてくれた。「あぁ、ここはフェルメール展専用なのだろう」と分かった。

アムステルダム旅の前に、RijksmuseumのWebsite(下)を見て、時間指定で事前予約をしていた方がいい事が分かったので、一般のチケットを予約をしていた。


これは昨年の9月にロンドンのThe National Gallery (ナショナル・ギャラリー)に行ったら、入口に長い列があって、時間がなく入館を諦めた経験があるからだ。基本イギリスの美術館や博物館は無料で、コロナ禍前は正面入り口から自由にいつでも入館できたのに。ロンドンはまたいつでもいけるけど、アムステルダムまで来て、目的のRijksmuseumに入れなかったら、「何のためにここまで来たんだ!」と叫ぶ自分が想像できたので、ここは確実に事前予約した。

ただ、一つ心配があった。予約するはいいが、「飛行機が遅延したらどうなる?」「物事がスムーズにいくのは当たり前ではない」社会基盤が混乱しているイギリス社会で生きている私は、起こりうるトラブルを想定した。飛行機到着から美術館に行くまでの時間、そして帰国便に十分に間に合う時間、かなりの時間の余裕をもって計算した結果「入館は12時がベスト」の結論に至った。「何か起こったら起こった時。飛行機が遅延したりキャンセルしない事を祈る!」気持ちで、予約完了した。

Rijksmuseum(アムステルダム国立美術館)

ついに、入館できた。時間で入館させているからか、訪れたのが水曜日だからか、想像したほどの混雑は感じなかった。先ずはじめに、上の写真に見える「丸いテーブル」から、美術館のFloor Plan(無料)を手に入れた方がよい。館内は広いので、ランダムに回るより、何がどこにあるかを把握して回った方が時短にもなる。

後、事前にRijksmuseumのAppをダウンロードしていたら、絵画の説明を聞ける。私はヘッドセットを忘れてしまい、美術館内では使わなかった。

今回の旅のハイライトの2階(1600年から1700年の絵画)に直進。そこで、まず向かったのは、Night Watch Gallery にあるレンブラントの「Night Watch 夜警」高校生の時世界史の教科書で見たあの有名な絵画!

ここで、「夜警」の写真をこの記事に載せたいのだが、著作権でその写真を載せることはできない。The photos must be for personal consumption only.

https://www.rijksmuseum.nl/en/press/filming-and-photographing (Rijksmuseum Website)

Night Watch 夜警」の前にはカメラを持った物凄い人だかりができていた。私も何とか一番前の列に行けて、写真を撮れた。絵画の大きさと「光と影の世界」に圧倒された。

その後、Gallery of Honourに向かい、フェルメールの「The Milkmaid (牛乳を注ぐ女)」を探しに行った。「あれ、The Milkmaid (牛乳を注ぐ女)を見つけられない。この場所はGallery of Honourだよね」Floor Planを手に、何度も何度も2階をぐるぐる回り、この絵を探し回った。「なんでないの~!!!」もう、心はパニック!

そこで、近くにいた美術館職員に「すみません、このFloor Planには、The Milkmaid (牛乳を注ぐ女)はここにあると書いてありますが、見つけることができません!」と聞くと、「ああ、この絵はフェルメール展に移動しています。もし、ご覧になりたかったら、0階のチケット売り場で聞いてみてください。

まじか。。。」フェルメール展は今年の2月10日から6月4日までこの美術館で開催されているのは知っている。でも、「まさかこの美術館の常設絵画のThe Milkmaid (牛乳を注ぐ女)がフェルメール展の方に移動しているとは!」思わなかった。「フェルメール展(完売と聞いていた)に行けなくても、せめて、フェルメールの常設の絵画だけでも見れたら満足!」と思っていた。「でもよく考えてみたらそうだよね、私ってアホだなぁ」と思った。

The Milkmaid (牛乳を注ぐ女)がここにはない!見れない!」と知り、かなり落胆した。心に冷たい風が吹いたのを感じた。

いや、またRijksmuseumに来て、常設に戻ったフェルメール絵画をまたの機会に観ればよい。いや、ちょっと待て、またの機会っていつ?本当にその機会は来るの?もし、フェルメール絵画が世界ツアーとかに行ったらどうするの?

心の中でそういう話し合いが始まった。そして、約1分後「0階に行ってフェルメール展のチケットがあるかだけでも聞いてみよう!行動しないと何も起こらない

そう決断すると、バッとソファーから立ち上がり、2階に居た私は階段を速足で0階まで降り、一目散にチケット売り場へと向かった。

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