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【夏旅】初日・8/8 〜リヨンへ向かう〜

夏がやってきました!今年は残念ながら例の問題で出来る事も限られてしまいますね。本当はアフリカのケニアやタンザニアへ行きたかったのですが断念せざるをえません。感染防止を考慮し飛行機使用を避け移動は基本的に車のみという事で、選んだ旅先は南フランス!夫からの強い要望により決まりました。

まず最初の目的地は南フランスのカシスという町、マルセイユの近くにある町です。車でおよそ11時間、1日での移動は辛いので中間あたりのリヨンで一泊する事にしました。この記事はリヨンへ行くまでのことをまとめます。

【リヨンへ向けて】

8月8日、土曜日。大量の荷物を車に乗せて出発!本日の予定走行距離は800㎞、8時間!

この日、注意点が一点ありました。リヨンへの道のりはいくつかありますが、一番早いのはルクセンブルクを通ってフランスに入り南下する方法で、Googleマップもカーナビもそちらを勧めてくれます。が、現在、ルクセンブルクは例のウィルスの危険地域の指定を受けており、入国すると次の国に入る際に検疫を受ける必要があるかも?との事でした。詳細は定かではありませんが、こちらは法律がコロコロ変わるので避けるにこしたことはありません。

フランスとの国境にあるドイツの都市、ザールブリュッケンを経由してフランスへ入りました。ドイツの高速道路はアウトバーンと呼ばれ、無料で且つ場所によっては法定速度がないところもあります。(何キロで走っても大丈夫!)しかし、フランスは法定速度がありますし、日本と同じような高速の料金所がありました。国境沿いはネズミ捕りにひっかかる可能性大です。

フランスのビッテル辺りで給油と休憩を。

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店内に入る時はマスクが必須です。まったく、こんな事態になるとは…。

順調な道すがら、時間的にも余裕があったので急遽、寄り道することにしました!その場所は…ロマネコンティの畑!

【Court du Nuit】

日本にいる頃にはずっと飲食業に就いていたので、散々ワインの勉強をしてきましたが、慣れないフランス語の用語や地名が全く覚えられず苦労をしたのを思い出します笑

でも実際、Googleマップを見ながら走ってみてやっとここかぁ!と、ふに落ちるものがありました。フランスらしい可愛い田舎町を抜けると葡萄棚が見えてきました。

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この畑はまだ若い葡萄のようですね。道標識にはニュイサンジョルジュの文字に斜線が引かれています。たぶんニュイサンジョルジュの市街地から抜けますよって事でしょう。(ドイツだと黄色い標識で同じようなものがあるので!)市街地か否かで交通ルールが変わるのでその為かと…

黄色い看板にD974と書いてあります。こちらが道の名前で、ボーヌとディジョンを繋ぐこの道は有名なワインの産地を通っています。ニュイサンジョルジュ、ボーヌロマネ、エシュゾー、ヴージョ、シャンボールミュジニー、モレサンドニ、そしてジュヴィレシャンバルタン!ワインが好きな方にはたまらない道ですよね。ここがCourt du Nuitか!と数年越しでやっと覚える事ができました。

ナビに従い進むとある教会に到着、聖マルティン教会です。キリスト教にあまり馴染みのない日本でマルティンという聖人は知られていないと思いますが、欧州ではマルティン祭というお祭りがある程重要な人物です。

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近くに車を止めてますばワイン屋さんへ。

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この時期は暑すぎて郵送はやっていないそうで、大量購入は諦めフル二本とハーフ一本を購入。フルはAOCボーヌロマネと私の好きなシャンボールミュジニー!飲むのが楽しみです。

店員さんにロマネコンティの畑を見たいと伝えると行き方を丁寧に教えてくれました。

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聖マルティン教会の右脇の街を進むとすぐにいきなり視界が開け、ぶどう畑が見えてきます。

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この辺りは全てグランクリュだそうです!やや斜面になっているかな?って位の傾き。歩いていても坂道を登っている感覚は殆どありません。

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指差しているところが教会で、濃いサーモンピンクで示されている所がグランクリュです。村からこんな近い場所にグランクリュがあることに驚きましたが、よくよく考えれば素晴らしい葡萄が取れたからここが発展したのだと思います。ちなみに写真の右側はLa Romane Sant-Vivantの畑です。そしてその畑はこんな感じ。

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畑の土に石が混ざっています。

すでにぶどうは熟してそうなものもありました。数週間後には収穫されるんだろうなあ。

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はやる心を抑えつつ進むとかの有名な十字架を発見。素晴らしい景色でした。

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後から知ったんですが…石にロマネコンティと刻まれている場所は十字架の右側だったみたいで、その事を知らず見つけられませんでした…。

が!動画には写っていてラッキー!画像が荒いですが…こちらです。

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拡大します!

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ロマネコンティ!葡萄の管理が素晴らしいです。みて下さい、この見事な葡萄。

雲一つない青空、穏やかな風…気持ち良い。気持ち良すぎる。

ロマネコンティの南側はグランリュウの畑でした。

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日本よりも乾燥しているので暑くても全くジメジメしていません。

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生きるのに心地よい場所だなぁと感じました。これは美味しい葡萄が育つよ…と。

そして、こちらがロマネコンティになるかもしれない葡萄。

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数年後に2020年ビンテージのロマネコンティを飲めたら幸せだ。

単なるついでで寄ったボーヌロマネの畑でしたが、まさかこんなに素晴らしい体験になるとは思ってもいませんでした。

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【ホテルへ向かう】

では暗くなる前にホテルへ向かいます。ボーヌロマネからリヨンまでおよそ2時間です。ちなみにこの辺りの日の入り時間は現在、20時30分ごろ。サマータイムな事も理由ですが、日本より随分と遅い日の入りですよね。夏至の時には22時過ぎまで外が明るいんです。

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暗くなる前にホテルに向かいたいには理由があります。ヨーロッパの高速道路には街灯がない箇所が沢山あります。日本では考えられないですが、真っ暗な道をヘッドライトだけで走行するわけです。それに慣れてる人たちは凄い飛ばして走る方も多く、夜間高速道路走行は非常に怖いんです。

ソーヌ川沿いを走ります。

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無事にお宿に到着しました。

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フランスに来たと実感した点は、他のお客さんの服装。白シャツが多い!ヨーロッパは国によって価値観や趣味嗜好に違いがあり、ファッションにもその傾向が出ています。フランスとドイツを比較した時、端的に言うとフランスの方がお洒落でドイツは機能性重視と言った所です。

ここからは私の完全なる憶測ですが、白シャツは汚れっぽいし、また欧州の水は硬水で洗濯物の汚れが落ちにくく、その為60度の温水で洗濯したりします。そうすると白物はだんだんグレーっぽくなってきます。なので機能性重視のドイツでは白シャツを着ている人は少なく、濃い色の服を着てる人が多いのかな?と思ってみたり。

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そうそう、リヨンと言えば食の都です。例えば故ポールボキューズ氏のお店があるのもリヨンです。ポールボキューズ氏は生前、50年以上もミュシュランの三ツ星を保持し続けました。彼の死後数年が経ち、残念ながら2020年に二ツ星に降格してしまいましたが、後継者たちは彼の味を守り続けていて、今なお素晴らしいお店であることに変わりはありません。いつかは行きたいと思いつつ、今回は行けませんが。

リヨンではカジュアルなレストランも美味しいお店が沢山あるそうです。ブションと呼ばれるリヨンの郷土料理店も有名です。

そんな美食の街リヨンに居ながら…笑 ホテルは街の中心地からは少し離れていたし、長距離移動の疲れもあってホテルのレストランで晩ご飯は済ませることにしました。

(ホテルに向かうまでの道すがらレストランを探してみましたが、良さそうな所が見つからなかったって事もありましたが…)

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味は…正直期待していたほどではありませんでした。リヨンへの期待が大きすぎたのかも。これならリヨンの街へ観光がてら行かれる事をお勧めします。ワインはブルゴーニュを選び、そちらはとても美味しかったです。

そんな感じで1日目は終了しました。明日はマルセイユ近くのカシと言う町を目指します。



 

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