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【ボストン研修19日目~最終日。ラストプレゼン&卒業式】

長いと思っていた1か月の研修が終わりました!無事卒業!!!最終日は、バブソン大Prof.Yamakawaへのラストプレゼン、昼抜け出し教会の中のレストランへ視察、そして卒業式でした。


最終プレゼンは、アクションプランでした。集大成でもありつつ、これから2年間始まる伴走支援の入口でもあります。終わったー!というより、これから始まるぞー!という感覚です。同じプレゼンは、12月中旬にCIC東京にてリアル開催で予定されています。ボストンにきた全員と日本国内のブートキャンプに参加している皆さんが発表しますのでご関心がある方は是非来てください!(12 月 15 日 (木) 18 時 00 分 ~ 22 時 00 分@CIC TOKYOhttps://jp.cic.com/en/

卒業式のセレモニーでは、創設者のフィッシュ厚子さんからは、これだけボストンにつくってほしい、こんなカフェをつくってみたいという声を聞いたのだから本気で誰か作りたい人がここにいればパートナーシップを組んで考えなさい、というお声かけを最後にいただきました。

ここにきて学んだこと書くと10個ほどになりますが、このままだと飛行機に乗り遅れそうなのでまずは4つほど。

1.自分らしいリーダーシップについて:内省×ロールモデル×実学
 自分の内省からはじまり、ありとあらゆるタイプのリーダーからその実践とメッセージの伝え方と団体ごとの代表者の役割を見聞きし、バブソンで実学で学びました。リーダーはこうだ、という方程式はなく、その内省×ロールモデルとの出会い×実学、の組み合わせで自分で深めていくものですね。そして「自分らしさの罠」はまらず、常に自分のコンフォートゾーンにとどまらないようにすることも大事だということを感じました。こういうことを自団体なりに落とし込んで、他のカフェやWBとも共有していくことも一つミッションだと思いました。)

2.フォーカス(絞る)

驚くほどに、どの団体も自団体が対象とする人と実施する事業のフォーカスが狭くその専門性を活かし活動をすることを重視していました。例えば対象年齢は何歳から何歳までと支援する対象を区切る、アジア人でかつ女性のみを対象とする等。

それ以外のことをしないかといえばそうではなく、そうしたことは他団体との連携でカバーするという発想です。

フォーカスのみならず、私も問いが甘い、目標が曖昧という指摘を何度も受けました。「もっとシンプルに目標を掲げなさい。例えば、『1.ボストンこまちをつくる 2.100のお寺×カフェをつくる 以上。』など、そういうことがないと関わりづらい」等の指摘です。


3.当事者性と専門性&当事者という専門性

アメリカは専門家がしっかりとその専門性を活かして関わる事をとても重要視していました。トラウマを抱えた方のケア、さまざまな精神的なケア、支援、その専門性をなくして関わることの危険性をいろんな言葉で教わりました。同時に、当事者性という専門性についても学びを得ました。当事者だからそれができないというわけではない、ただ、その訓練がとても大事。そしてやはり専門家との連携が必要ということです。

当事者としての専門性もとても大事、ただ、プロ意識をもってスキルを磨き仕事をしないといけない。そのプロ意識がないとスタッフ教育はどう成り立つのか、互いに高めあうことができないではないか等。当事者だからこそわかること、当事者同士のピアな会話、そうしたことの力もまたとても感じる1か月でした。

4.恐れが生み出す偏見

近くにSalemという町があり、魔女ミュージアムがありいかに魔女狩りが行われたかを見に行きました。また、バブソン大学でも偏見が生まれる構造について学びました。その偏見のレンズを持たないこと、自分たちが埋め込まれている構造を客観視すること、そして何より分からないことへの恐れ(恐怖)を社会の中で一人一人の中で小さいうちに溶かしていくことがいかに大事かということが分かりました。

偏見のレンズから人の苦しみ、見えない境界線が生まれ、届く支援も届かなくなり、力が削がれていく負のスパイラルに入ります。これを時間をかけて溶かしていくような場とプロセスが社会に、街中にもっと必要だと思いました。これは日本でもですが、このアメリカでも必要なんだろうと感じました。

5.ボックスから出る訓練
ここにきて感じたことは、いかに自分が自分の居心地のよい箱におさまっていたかということです。そこから出ることは怖いけれども、そこから出る訓練をする必要があるということです。物理的に外に出る、海外に出るという意味ではないです。自分がここまでしかやれない、やりたいと思っていないということを、無自覚に決めているのも気づきました。どこかそれ以上のことをすることへの恐怖心もあったと思います。

それがいろんな機会を通して、少しずつ少しずつ出してもらった、出ることができたことは、その結果が事業として見えるのは少し先になるかもしれませんが、確実に自分の中で変化を感じています。


まずは帰ったら、この1か月すっかりスタッフにお任せして出てきてしまっているので、みんなに思いっきり労いの場をつくりたいと思います。この1か月も内部向けにシェア会をオンラインで4回開催しましたが、それでもまだまだ共有しきれていない感情がたくさんあります。経験の共有と一緒に体感していく場を今後研修などでつくっていくことで、社会にしっかり返していこうと思いました。このプログラムをつくってくださったフィッシュファミリー財団の皆さんにはどんな言葉で感謝を伝えたらよいかまだ見つかりませんが社会に返していくことがなによりの恩返しということでしたので、しっかり返していきます。
最後に、毎日ごはんシフトを組んでなんとかこの状況を支えてくれた、送り出してくれた家族にも感謝です。

それでは間もなく空港へ出発!読んでこう思ったよ等の反応と連絡に励まされ、一か月ほぼ毎日書き続けることができました。読んでくださりありがとうございました!


ルームメイトのまゆみさんと創設者のフィッシュ厚子さんと。厚子さんのパッションに触れ、まゆみさんと毎日毎日振り返り、話したことが何よりの大きな学びにつながりました。