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こどもたち向けワークショップ~こよりどうカフェをつくる過程~

ボストンから帰ってきて、あっという間に5日目です。こまちカフェでのまかないとスタッフの表情に心から癒され、こよりどうカフェの新しい展開に向けての動きを見に行き着々と進む準備に感激し、各プロジェクトの進捗を聞きながら1か月という時間を実感しています。変化はあるものの、根っこにある大事なものは変わらない、何かほっとする時間でもあります。だからこそ次に向けてのエネルギーもわいてくるんだなとも実感しました。

さて、昨日(11月3日)は祝日。戸塚の大きな「区民祭り」のお手伝いに午前中いった後、午後はこよりどうカフェオープンに向けての「子ども向けワークショップ」でした。

◆子ども向けワークショップの構成

東工大研究チームと一緒に子ども向けワークショップ及び大人向けワークショップを開催しながら、「この街がどんなまちになたらよいか」→「どんなカフェにしていこうか」をいろんな方と考える時間をつくっています。

今回は、一度既に大人向けはボストンに行く前に開催され、今回は子ども向けということで、約10人の子どもたちと学生(小学1年生から高学年まで、中学生・高校生・専門学生・大学生まで)が参加してくれました。

構成としては、13:00-17:00の間で
・全員自己紹介(自分の近所で好きなところ~等)
・街歩き
■町内会長さんや商店会のお店の店長さんへのインタビュー(実際に町内会館やお店で待機をしてもらっているところにインタビュー)
■街中の好きなところを、支給されたカメラもしくはスマホで撮る何故撮ったかを学生メンバーが控えていく
・こまちぷらすスタッフや善了寺住職のお話を聞く
 どんな気持ちでお仕事をしているのか、こよりどうカフェに関係する人たちへのインタビュー等
・聞いたお話しや撮影した写真(一部現像)を活用しながら、レゴ・粘土を活用しながら『こんな街になったらいいな』を2グループに分かれて大きな模造紙の上につくっていく。

という構成でした。

◆子どもたちがインタビューしている様子から



ぷれじーる店長の藤谷さん!


・今回ご協力くださったお店の人はぷれじーるという美容院の店長さん。お客様がどんな目的できたのかな?慶び・悲しみ・さっぱりしたいから・・・等いろいろな理由があるから、その人たちとの会話から一番喜んでもらえるものをつくるのが仕事だとお話をされていました。「髪の毛を切る」お仕事ですという話ではないことが印象的でした。仕事の楽しさは、「自分がいかに楽しく準備をさせてもらって、お仕事をさせてもらえるか。その結果お客様がよろこんでもらえたら尚嬉しくなる。仕事の楽しさは自分で決めているということ、自分次第」という風に答えていて素敵でした。
町内会長の青山さんは、なんと40年も町内会でご活躍。伝統を引き継ぎ、獅子舞の踊りや将棋の会を立ち上げたりと新しいことへの挑戦を続ける素敵な人です。楽しさと大変さは紙一重。イベントを準備するまではとても大変だけど、その結果誰もけがせず楽しく終えられた後のみんなで飲む一杯が最高に楽しい。とお話をされていました。

町内会長の青山さん



・やはりこどもたちは、こうした街の人たちへのインタビュー(仕事観や表情)が面白かった!とお店の人の写真が何枚も撮影されてました。街の魅力はやはり子どもたちにとっても人の部分が多いんですね。
・「ビール好きな町内会長さんのためにビール工場があったらいいね」と町内会長さんが街の人たちと喜んでいるシーンの魅力に惹かれてそんな場への想像力も膨らませていました。
再開発で地元の人たちの希望で残された昔の路地の形が公園に残されていて、それが「面白い形!」と一人のこどもがその形の理由知らずに撮影、住職が説明をしてくれました。私は何度も通っているのに気付かなかった路地の形でした。こうやって、昔の人たちの願いと風景を会話のやりとりで感じ取る時間は少し感動的でした。
こまちぷらすのスタッフへのインタビューは、お店で働いていての楽しさや大変なときのことなどとても生き生きと話をしてくれていて、こどもたち目線からの質問に答える様子がとても勉強になりました。動物好きなスタッフで動物への質問もあり、「スタッフさん」ではなく、「動物が好きなAさん」としての会話ができるのもまた一つ街の魅力だなと思いました。

こまちぷらすスタッフへのインタビュー


・住職のお話しは、「種があれば花が咲く。でも、種だけでは花は咲かない。空気や水や日光や人の手などいろんなものがあって育ったりする。」そんないろんなつながりの中で生きているんだよということを伝えているお仕事をしていますとお話をしてくれました。


街歩きの様子

◆こよりどうカフェのお堂について


インタビューの中で、住職からはお堂の建物を建てた想いをお話してくれました。人が関わり合うことを大事にするためには、人が集うための場所が必要。そのために建物を建てた。人が人間だけのために考えるとろくなことはない。地球や自然やいろんなものの絶妙なバランスの上にたっていて、その丁寧な関わりが大事。その丁寧な関わり合いを実感できるようにすることを話してくれました。具体的には、壊れないように壊れないようにつくろうとするとかえって壊れるので、壊れてもちゃんと大地がそれを受け止められる負荷の少ない素材で建物をつくろうと思ったんだというお話をしてくれました。土・竹・木などの自然素材だけでつくられているこの建物はとても落ち着くのはそういう理由でしょう。


住職がお堂の建物についてお話をしているところ

◆こんな街だったらいいなのシーンをつくっていく


こうしたお話を聞いた後、最後は大きな模造紙に、街をつくっていくという楽しいワーク。

小学生・中学生・高校生・専門学生・大学生というかなり異年齢が集まったのでどんなものができるのだろうと興味津々でしたが、どちらのチームも、それぞれの視点でたくさん夢を入れてくれました。

今度はそれを見ながら大人たちがワークショップをします。

実際につくっていた街の様子一部


ワークショップの様子


こよりどうカフェのオープンは今月末です。
まだオープンする前に、どんなカフェをつくっていきたいのか、地元の人たちの願いや思いをこどもたちと聞きながら考えていくプロセスはとっても大事だと思っています。
①運営する団体メンバーが「こういう場をつくりたい」と思っていること
②まちの人たちがずっとそこに住んで大事にしてきたことや願いを知ること
③これからの街をつくっていく子どもたちがどんなことに希望や楽しさを感じるかを聞くこと

この3つを重ねていくことはとても必要なことです。
私たちが場をつくる、というわけではなく、そこにいるたくさんの人たちの中で、これまでその地でたくさんの人たちが願いをもってつくってきた街の中で、つくらせてもらい、これからの未来につないでいくということが場づくりでもあるからです。
何百年と人の生活が続いてきた土地に、この場に、カフェという人が集まる場をつくらせていただくことに感謝しながら、準備を進めてこれからも運営していきたいと思います。

◆最後にお知らせ!


11月末までこよりどうカフェオープンに向けてのクラファンをしています。

一緒にこのカフェをつくる仲間になりませんか?皆さんと一緒にさらにこの場を豊かにしていけることを楽しみにしています!!!!(コンセプト等はこちらにも書いていますので詳細は是非見てください!)

11月4日時点で、95人の方から551,366円のご寄付を頂戴しています!本当にありがとうございます。