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居場所づくりは地域づくり

昨日は渋谷にて
【第4回】オンライン連続セミナー「居場所づくりは地域づくり」
〜地域と居場所の新しい関係性を目指して〜
にて登壇してきました。

(パネリスト)
公益財団法人 さわやか福祉財団 高橋望さん、認定NPO法人D×P 今井紀明さん、NPO 法人新座子育てネットワーク竹内 祐子さん、NPO 法人つくばアグリチャレンジ伊藤 文弥さん、NPO 法人 f.saloon守谷克文さん、NPO法人放課後NPOアフタースクール平岩 国泰さん、認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸飛田 敦子さん、Community Nurse Company 株式会社中澤 ちひろさん&森
と、
(実行委員)
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長 湯浅誠さん、理事三島理恵さん、NPO法人エティック川島菜穂さん、番野智行さん。
皆さんが全員全国から集まって勢ぞろい。

もう議論が時間がいくらあっても足りない足りない。
終わった後も止まらない止まらない。
そして頭が常にフル回転だったので、大したメモもとれておらずですが
こんな問い・テーマ・皆さんのコメント話が印象に残っています。

パネルディスカッションでの話題


・つながりたいけどしがらみは嫌だ→だから個になる→孤立する→つながりたくなる→でも結果しがらみにもなる→だから個になる、、、一人は気楽だけど寂しい。ふたりはめんどくさい。こんな心理や循環があるときに、居場所はどんな役割を果たすのか。
・テーマ型と地縁型のあつれきはあるのか、どう融合もしくは連携しているのか。
 ➤共通のテーマや目的の設定、それぞれの向かい方へのプライドやこだわりはあるのでそこを互いに認めるものの強要しないことが重要
・物理的な居場所、心理的な居場所がある。心理的な居場所は、自分らしくいられること、イライラしない場であること、役に立っている実感を得られていること、そんな場であること。
・居場所を地域側から排除しようという動きがあるとき、どうしているか。
・オンラインも居場所になりえるか
 ➤若者にとってはそれは逆に多数。Fortniteやいろんなゲームを通してコミュニティをつくりそこで困っているときPayPay送金などで今日食べつないでいる人もいる。ただ、いくらオンラインで承認を得られても、生身の人間で見たり触れたりする存在からの承認とはやはり違うのではないか。等の意見もあり。
・困っているから救うではなく、その人の願いを拾うことのほうがうまくいくケースが多い
・制度は必ず外(対象年齢、対象者範囲等)をつくる、居場所と制度はうまくかみ合うか?
 ➤予算の問題。必要な場や無数の対象に対してある。ただ、どこかによりフォーカスして予算をつけるかの濃淡が必要。無限に予算があれば全対象にできるがそうはいかない。そうしたときに居場所はランニング費用は民間であったほうがよいのではないか。などなど。(個人的にはスタートするときの初期費用とそこまでの伴走支援、人材育成とケアに予算は必要と思いますが、それ以降は民間財源であることが大事ではないかと思っています。そしてそれが同時になかなか簡単ではないことも日々身をもって感じていてかなり模索中)

終わってみての感想


それぞれの地域、分野から語られる居場所づくり、大変面白く、居場所を支える環境について特にたくさんのヒントを得られました。

自分が自分であることを実感すること回復すること、自分が少しずつそのコミュニティの一員であることを実感したりつくっている感覚を持てるようになること、自分の周りに小さなコミュニティができていくこと、その安心できる環境で違う「考え」に少し触れられること・受け入れられなくても受け止められること、居場所の力はこんな風にいろいろとあって、それが結果的に、地域づくりにもつながると思います。議論通して再確認できました。
単純化すると「地域づくりの手段が居場所」という風な言葉になってしまいますが、厳密には、「居場所があることの結果、地域づくりにもつながる」というような関係です。(人も居場所も手段ではない、ということが重要)

と言っておきながら、同時にたくさんの多様な居場所がある。それだけでいいのか。という問いをいつも持っています。

それだけだと選択するという個人の力に委ねすぎてること、その多様な居場所が生まれるもしくは継続するための環境が整っていないこと、コーディネーションの費用負担が利用者はもちろん地元企業にも行政にもしづらい状況があること、予算化のためのKPI化も違和感あるものの、同時に自己満足と美談で終えてもならないこと、いろいろとまだぐるぐるとする問いが残っています。

もう一歩更に踏み込みたいけどそれがどういう切り口なのか。更に深めたい問いももらって議論を終えることができました。

むすびえの皆さん、ETICのみなさん、登壇者の皆さんたくさんの学びをありがとうございました。