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南洲忌

今日は西郷隆盛が亡くなった日で南洲忌といわれています。
京都にいてとても多く目にする言葉が”敬天愛人”という西郷隆盛の言葉。
ラーメン屋さんに京セラの稲盛さんのサイン入りで飾ってあったりと、誰かが座右の銘として書いていたり、そういった形でよく目にします。
敬天愛人の意味は「道というのはこの天地のおのずからなるものであり、人はこれにのっとって行うべきものであるから何よりもまず、天を敬うことを目的とすべきである。天は他人も自分も平等に愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要である」と現代語訳で訳せます。
素晴らしい経営者が書く”敬天愛人”という言葉に興味を持って調べてみたことがあります。
色々と見ていくうちに佐藤一斉という江戸時代中~後期の儒学者にたどり着きます。佐藤一斉は山田方谷、佐久間象山らの師であり、吉田松陰や勝海舟や西郷隆盛にも多大な影響を与えました。33歳にして昌平坂学問所の塾頭に抜擢された一斎が、42歳から82歳にかけてまとめ上げたのが、名語録「言志四録」です。”言志四録”は私にとってはわからない難しい内容も多いのですが、シンプルでなるほどと思うことも多くまた勉強になることも多くて、全部はわかりませんが何回も読み返す本となっています。
一言でもためになるものがあれば、全部読めなくてもその時すぐに理解できなくてもいいという風に思っています。読み返すことでいつかわかる言葉も出てくるように思います。オリンピックの選手が一生修行といっていた言葉を思い出します。
一生のうちに一つしか本が選べないとなったら、この本を選ぶと思います。江戸時代の人の考えが今の時代の私たちにまで影響を与えると思うと、本てすごいなあと改めて思います。文字があるというのはすごいことだと漢字博物館で学びましたが、先人の知恵を知るのは面白いです。今日もいい一日を。9/24

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