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袴姿

ねねの道沿いでフォト婚と言われる撮影を最近よくされているのですが、袴姿で写真を撮っている方々もよく見かけるようになりました。
卒業の記念にということだと思うのですが、ちゃんと写真家の方も付けて袴姿に着付けしてもらって撮っておられる様子です。
集まってお祝いができなくなった分、こうして写真で思い出を作ってという方が増えたようです。
女学生が袴を着用するスタイルは、明治時代から始まりました。
文明開化となった日本では、女性の勉学や社会進出が急速に広まっていき、女性にも動きやすい格好が求められるようになり、当初は男性用の袴のみだったものが、明治30年にははっきりと女性が履くように考案された「女袴」(股がないのでスカートのように着用できる)が流行しました。
ロングヘアにリボンで結わえた、はいからさんスタイルが登場します。
その後、大正・昭和と時代が移り変わると、日本人にも動きやすくおしゃれな洋装がすっかり定着し、女学生の象徴とされた袴スタイルは徐々になくなり、女学生はセーラー服に代表されるような洋装の制服を着るようになりました。
そうして日常生活で女性が袴を着ることはほぼなくなっていくのですが、90年代に人気漫画「はいからさんが通る」に影響を受けた昭和の女子大生たちが、卒業式に袴を着るようになり、以後爆発的に全国に広まっていきました。令和となった今でも、多くの女子学生に人気の袴スタイルが一時の流行で終わらず、しっかりと日本の文化として継承されたのはとても素敵な事だと思います。袴姿は着物姿と違って学生らしさも感じてとても素敵に思います。

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思い出作りはいつの時代になっても大事だなあと思う今日この頃です。
今日もいい一日を。2/20

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