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正社員の持つ意味

自分のために綴るnote。
8月が始まった。夏生まれだけど夏が苦手なyumiigoです。

今日、夕方のローカルニュースを何気なく眺めていたら、物価上昇の話題にニュースでインタビューに答えていた地元のスーパーマーケットの店長さんが、私が大学生の時にアルバイトしていた時の店長さんだった。
20年以上経っているのに。
私がアルバイトしていたときに異動でその店長はいなくなった記憶があるので、きっとこの20年の間のどこかでまたその店舗に戻ってきたんだろう。
当時20歳そこそこの私にとっては普通のおじさん(すいません…)に見えていた店長も白髪になっていた。
そうだよなぁ…20年は大きい。

私が働いていたその店は、割と地元では有名なスーパーだ。県内に多くの店舗がある。年末年始にはいろんな店舗に助っ人に行ったり、きてもらったりしていた。
私が働いていた時よりも今はもっと店舗は増えているので成長企業なんだろう。新卒採用の募集項目をみると給与も待遇も結構良い会社だった。

私は大学の2年生から卒業後も数年そのスーパーでお世話になっていた。
正社員にならないかと言ってもらえることも何度かあったが、毎回その場で丁重にお断りしていた。
私は正社員になるのがずっと嫌だと思って生きてきたのだ。

甘いもの食べてホッとしよう

最近、友人の一人が正社員を目指して就活を頑張っているらしい。
彼女は20代で結婚してからずっとパートやアルバイトといった形でしか働いてこなかったが、最近になって自立したい気持ちが募り正社員を目指し始めたんだそうだ。
それについて、正直あまり理解できない私がいた。

私は今、正社員で働いている。
正社員になったのはかれこれ5年前くらいだっただろうか。
その当時、1年更新の契約社員で働いていたのだけれど、上司に仕事のやり方について相談をしたら、正社員になった方がいいんじゃないかと言われた。
大きな会社ではないので、その上司がハンコ1つ押せば正社員になれると言われた。
そんなありがたい話にも私は躊躇して一旦保留にさせてもらい、考える時間をもらったのだ。
まあ悩んだ結果、正社員になったのだけれど。

正社員になったその当時、元同僚だったり学生時代からの友達だったりに「正社員おめでとう」とお祝いをしてもらう機会が度々あった。
お祝いにプレゼントをくれる人もいた。
その時も、私は心の中では「何がめでたいのか全然理解できない」と思いつつ、愛想笑いで受け取っていた。

正社員で働く今も、いつ辞めるべきだろうと常に頭の隅に置いて働いている。
別に会社の人達はみんな良い人達だし、仕事もきついわけでもないのに。
給料はとても安いけれど人並みに生活はできているし、穏やかな日々を過ごしているのに。

私が正社員という形を嫌がる理由はなんだろう。
会社への忠誠心が持てないからだろうか。
確かに会社の方向性も全然私は理解できないし、会社のために頑張れ、売り上げ伸ばすために頑張れ、と言われても全然気持ちがついていかない。
こんな私が正社員でいいんだろうかと常に思っている。
かといって正社員で働く人全てが忠誠心を持って働いているわけではないだろうから、それだけじゃ理由としては弱い気がする。

私の真面目すぎる性格と責任感が正社員を嫌うのかもしれない。
会社の方向性と自分のありたい方向性が違うまま働いているのが心地悪い。
でもアルバイトや派遣、契約社員、いろんな形で働いてきたけれど、その時は「あなたの働き方は正社員向きだ」とよく言われたものだった。

それこそスーパーの夜間レジのアルバイトをやっていた時、レジに立つ人は30分単位でシフトが組まれていて最長でも2時間までというルールだった。そのシフトの効率が悪いのでこうした方がいいんじゃないかという提案を副店長にしたりしていたので、まあそう言われるのもわかる気がする。

でも実際に正社員になって働くようになっても、全然働きやすくもなっていないし、いつも辞めたい思いを抱えている。

自分にとっての仕事ってなんなんだろう。
毎日働きながら悩んでいて、それでも答えが出てこない。
私の仕事はどこに向かっているんだろう。
結局どんな状態でも私の不満は解消されていない。

正社員になりたくてなれない人もたくさんいるのだ。
私は贅沢な悩みなのかもしれない。
そんなふうに考えることもあったけれど、それこそ他人と比べての判断は意味がないことを私はわかっている。

私が私と向き合って、自分の答えを見つけなくちゃいけないんだ。
今、正社員であることで受けている恩恵はたくさんあることはわかっているつもりだ。メリットの方が多いから私も今の状態を続けているんだと思う。

でも私は納得できていない。
今の自分の働き方を。



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