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せかいの みんなの パン・パン・パン!

世界にはいろんなパンがある。

ふかふかのパン、ぺたんこのパン、味もちがえば形もちがう。

でも、パンづくりでいちばん大切なのはね…

。。。

内容紹介(ほるぷ出版HPより)

せかいには いろんなパンがある。

どうやって つくるか しってる?


こむぎこ ライむぎこ トウモロコシこ

しおに たまごに ぎゅうにゅう バター

やきあがりは ふわふわ ぱさぱさ

ふっくら ぺったり…!


きみのパンと わたしのパン、

かたちもちがえば あじもちがう。

でもね、パンづくりで いちばん たいせつなことはね…


パンを通して、多文化にふれる絵本。
アレパ(コロンビアのパン)、パンデサル(フィリピンのパン)のレシピつき

所感

異文化の人々と共に暮らすこと。これは、日本の子どもたちにとっては、ややもすると難しいテーマかもしれません。でもこの絵本は、そういう線をひょいと飛び越えているように思えるのです。

かつてベネズエラに渡ったころ、毎朝アレパを食べて学校へ行き、アレパをおやつに食べていました。食文化が言葉や国境をこえて人々を笑顔にすることを、あの頃たしかに実感していました。
。。。。

News
せかいの みんなの パン・パン・パン!』のイラストを担当されたサラ・ゴンザレスさんが、2024年エズラ・ジャック・キーツ賞を受賞されたそうです。「人間や家族をテーマにし、民族や社会の多様性を重視する絵本作家やイラストレーターに授与される」賞とのこと。

サラさんのEJK賞の受賞の言葉(一部引用)が素敵です。
「移民家族としてレジリエンスの過程で、私たちは個人としても集団としても強くありました。クリスティーナの美しい言葉で、コミュニティとして分かちあう強さ、子ども時代の思い出のあたたかさ、そしてパンを焼くしあわせを表現したいと思ったのです」

そして、この絵本のはじまりにある、作者のクリスティーナさんの言葉もここに…
「たくさんの愛をこめて、この本を父と母と兄弟姉妹にささげます。そして、たとえ遠くはなれても、心のどこかに故郷をもちつづけているすべての冒険者たちへ」



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