アウソクローモとクロモフォーロ(フリーダ・カーロの日記#8)
Fabian Negrin, FRIDA y DIEGO, Editorial Ateneo, Grupo ILHSA, 2014
日記の中で、フリーダは自分とディエゴを特別な名称で呼んでいます。
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フリーダのディエゴへ宛てた愛のメッセージは、ほとばしる情熱のままに綴られた暗喩に富んだ散文になっています。ディエゴを語る時、フリーダはあまりにも饒舌になり、語り尽くせないほどです。
フリーダの描く混合性
1944年、フリーダは結婚15周年の記念日に『ディエゴとフリーダ』 というオブジェをディエゴに贈りました。これは彼と自分の顔の半分を一体化したオブジェで、ディエゴと自分はかけがえのない存在であるという表明でもありました。こうした混合性はフリーダが好んだ技法で、日記にも様々な試みが見られています。
《ディエゴとフリーダ 1929-1944》
https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/8080/pictures/2
ディエゴとフリーダ、二人が溶け合う顔の背景には、ふたりの関係を象徴する”太陽と月”が描かれ、心臓の血管からつながる貝は ”巻貝と二枚貝”が描かれています。
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※ タイトルの画像で使用した書籍
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