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ホテル療養八日目

【2021年5月1日Facebook投稿】
平熱が安定してきたので、ここ数日は浴槽にお湯を溜めて入っています。
身体全体が温まりシャワーの数倍は気持ちがいいですね。
これを陽の高いうちから楽しめるというのは外出のない隔離生活の特権かもしれません。
変化の少ないホテル暮らしの中で数少ない至福の時を過ごさせていただいています。
ホテル療養も8日目を数え、明日の状況次第では明後日にはめでたく退所となる予定です。
思ったよりも快適な療養生活でしたが、あと少しと思うと少し息切れがしてきた感じもあり、温かい麺類や汁物、甘いおやつ、熱々の揚げ物などの煩悩が脳裏をよぎり、私を悩ませています。
一方で退所できなかったら、という不安にも駆られ、朝晩の決められた検温の時間以外に自主的に検温するのが怖くなりました。
もし、また熱が上がっていたらどうしようという不安から、体温計を手にすること自体を避けてしまうのです。
朝7時半、夕方6時半には館内放送が流れ、検温後にアプリに入力しておかないと事務局から電話が書いてかかってきますので、そこはやむを得ないのですが。
そう考えると、この仕組みなら体調が悪くてもそれを隠して退所することも可能なわけです。
そんな馬鹿なことはしませんが、世の中にはコロナになったことを知られたくないという理由で、熱があっても人に言わずに仕事場に出てくるようなこともあると聞きます。
保健所からの調査にも非協力的で、濃厚接触者の疑いがあっても検査も受けない、行動履歴も明かさないという人もいるようです。
そういう人たちが感染を拡大させているということもあるのかもしれませんが、それを食い止める方法は人の良心に訴えるしかなく、こういうことがあることを知り、人間の汚い本性を見てしまった気がします。
妻は今日も保健所からの健康観察の電話があっただけで、ホテル療養は事実上回避されました。
福岡県内のホテル療養は需給が逼迫していて、自宅療養が可能な妻の優先順位が下がっているのだろうと推察されます。
妻の感染起算日を考えるともう今更ホテルに行く手間をかけるのは本人にも事務局にも負担がかかるので、これはこれでよかったかなと思います。
本人は毎日自宅にいて、保健所からの健康観察は毎日受けていたわけですから、結果的に私よりもよい療養生活だったと思いますね。
入院した妻の母は熱が上がったり下がったりで少し変化があるようですが、特に重篤化しているわけではないということなので、病院に任せています。
娘二人からひっきりなしに電話があるので、そんなに寂しくはないと思いますが、認知症を患っていますので、この入院生活で自宅での日常を忘れ、帰宅後に自分でできたことができなくなっていないか、それが一番の心配です。
そうならないためにも早期の回復、退院を祈るのみです。
福岡県は国に蔓延防止等重点措置の指定を申請すると報道されていました。
どのくらいの感染拡大状況なのか、具体的な数字は知りませんが、私がホテル療養にすんなり入れた1週間前とは全く異なる状況だというのは、妻のホテル療養の待たされ具合でわかりました。
私は感染者の立場からここでの生活から見えることを毎日書き綴ってきますが、私がここから出られたとしても、市内、県内で感染が蔓延し、あらゆる行動が規制され、自宅に閉じこもっておかなければならない不自由な状況、もし感染しても病院やホテルに入れない不安な状況が続くのは辛いし、その中でみんなでストレスを溜め込み、その吐け口を感染者にぶつけたり、モラルマナー違反者にぶつけたりしで小競り合いが起きるのは耐えられません。
また、医療関係者はじめ、コロナ対策にあたる事務局スタッフの疲弊は増すばかりです。
この状況を打開するには、私たち一人ひとりが状況を正しく理解し、自律的に行動することしかありません。
役所のせいにしても、感染を撒き散らす悪い奴らのせいにしても、物事は片付きません。
すべて「ジブンゴト」として、自分ができることを徹底的にやる。
自分が感染しないということだけでなく、自分が感染者だった場合に感染を拡大させないことや、感染者がもし近くで発生した場合に安心してカミングアウトできる環境を整備することも含めて、できることはまだまだたくさんあります。
そんな一人ひとりの自覚が増すための情報発信を、明日からもぼちぼち続けていきたいと思います。

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