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新しい私

出張財政出前講座をご愛顧の皆さん,ごめんなさい。
今年2月下旬以降出講を自粛していましたが,2020年上半期に予定していたスケジュールも主催者の皆さんと協議した結果,本日までにすべて無期延期となり,手帳が真っ白になりました。
延期の憂き目にあった皆さんはもちろん年度後半のエントリーを予定していた皆さんにも全く今後の見通しをお示しできない,財政出前講座始まって以来最大のピンチとなっています。
まあ,私はこれで飯を食っているわけではないので,悔しいとか断腸の思いとか言うのもおこがましいですが,それでも1年も前からお声がけいただき,私が届ける出前を楽しみに待ってくれていた地域の皆さんの悔しい気持ちがひしひしと伝わってきて,ただただ申し訳なく思う次第です。

この状況が半年で終わるのなら嵐が過ぎ去るのを待てばいいのですが,ひょっとすると2年,3年かかるかもしれないし,元の状態に戻ることがないかもしれない,そんな最悪の状況も想定しつつ,ただ指をくわえてみているのも癪に障るので,今の状況でできることを模索し,今,二つのことに挑戦しています。
一つは一昨日も開催した「オンライン対話会」。
もう一つはこのnoteへの投稿です。

「オンライン対話会」は,これまで全国にお届けしていた財政出前講座をオンラインで配信するのではなく,これまでの出前講座で十分に時間をとっていなかった「質疑応答」を中心に,少人数の対話で論点を確認しながら,質問の趣旨に沿って特定のテーマを深掘りしていこう,という企画となっています。
すでに5月下旬から3回実施していますが,回を追うごとに内容が充実し,濃密な対話,意見交換ができている感じです。(事務局を請け負ってくれている古田さん,村田さん,田中さん,ありがとうございます。)
一応,私の本を読んだことがあるという前提で,私の本の読者グループ「自治体の“台所”事情 “財政が厳しい”ってどういうこと?」をより多くの人に届け隊のメンバー限定イベントとして,今後も適宜開催していきますので,興味のある方はこのグループへのご参加の上,それぞれの開催ごとに参加登録をお願いいたします。
グループ登録はこちらから。
https://www.facebook.com/groups/299484670905327/

また,同趣旨の企画を別途開催したい,あるいはオンラインで私と一緒にやりたい別の企画があるという方がおられましたら,前述の事務局による開催とは別に企画いただいても構いませんので,個別に私の方にご相談願います。
少人数やマンツーマンでの個別相談,壁打ちもお付き合いしますよ!

noteのほうは,日ごろ考えている雑事のうち,少し長めの文章で表現したいものをfacebook以外にアーカイブしておこうと始めたものですが,財政に関するものをまとめた「自治体財政よもやま話」だけ,どんどん寄稿が増えています(笑)
こちらも,私が書きたいものを一方的に貼り出すのではなく,メッセージやコメントでいただいた質問や論点にお答えする形にしており,読んでいる皆さんとテキストベースでの対話を繰り広げている感じが個人的にすごくフィットしています。
これも,本に書いたことやこれまで出前講座で語っている内容から少し外れて,これまであまり触れたことがないニッチな話題や最近のトピックなどをなるべく取り上げていますので,何か取り扱ってほしい話題がありましたら気軽にお声がけください。

オンライン対話会やnoteへの投稿を通じて,新たな発見がありました。
私は自分一人ではステージに立っていられない性分で,観客席から見られ,声をかけられ,拍手を受けながらでないと演じることができないのですが,これまでは「出張財政出前講座 with SIMULATIONふくおか2030」という磨き上げたパッケージコンテンツを引っ提げ,どこのステージでも同じセットリストで全国を巡る,ある意味入念に準備したどこかのアーティストの全国ツアーのようなイメージでした。
しかし,今回挑戦しているオンライン対話会もnote投稿も,いずれもお客さんからリクエストを受けて即興で演奏する「流し」のようなもの。
ただ言われたままに演じるのではなく,自分の引き出しの広さや深さを確かめながら,お客さんの好みやオーダーに即して自分の中にある素材を言葉にし,形にする瞬発力と表現力が求められ,今まで言語化していなかった新たな自分の考えに出会うときもあります。
譜面のないジャズセッションのように,今までの出前講座とはまた違った奥行きのある表現の場をいただいたように思います。

思えば,出張財政出前講座が今のように「今日聞きたいことは何ですか」と聞くようになったきっかけも,ギャラリーから仕掛けられたサプライズの即興でした(詳しくは本に書いています)。
コロナがくれた試練の場をうまく生かし,自分の新たな境地を開けるのではないか,そんな手ごたえを感じている今日この頃。
きっと再び出前講座を始めることができるようになった暁には,ここで培ったスキルやコンテンツも使いながらのnew styleをお見せすることができるのではないかと思っていますので,ぜひ皆さんで私に成長の糧を与えていただきますようお願いいたします。
そして,Withコロナ時代の「新しい私」の誕生にご期待ください!

★「自治体の“台所”事情“財政が厳しい”ってどういうこと?」について
https://shop.gyosei.jp/products/detail/9885

★日々の雑事はこちらに投稿していますので,ご興味のある方はどうぞ。
https://www.facebook.com/hiroshi.imamura.50

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